新型コロナウイルス感染症と授乳(母乳育児)について、助産師の立場から

[ ふりぃ助産院 ]です。
2020年2月16日現在、新型コロナ感染症の状況が変わってきています。

日本産婦人科学会】から、「妊婦・産褥婦の新型コロナウイルス感染症予防対策について」が出されています。
【日本産科婦人科学会】→【会員・医療関係の皆様へ】→【会員の皆様へお知らせ】2020年2月6日
妊婦・産褥婦のコロナウイルスの感染予防対策について」http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20200206_coronavirus.pdf

そのPDFの2ページ目に
・授乳について
「 コロナウイルス感染が確定し発熱を認める褥婦においては母体がウイルス血症となっていることが考えられ、授乳は控えるように指導する。解熱後 3日までは感染力があると判断し、個室隔離、手洗い、接触のある物を次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)で拭き上げることを徹底する。授乳開始は解熱後 4日目を目安とする。(ただし、今後の解明によって上記のにちは変更されうる) 」
 と、書かれています。

日本小児科学会】も同内容を出したという情報がありますが、現在(2020年2月16日夜)、該当サイトが落ちているのか、接続できず、確認はできていません。
2月24日夜追記:アクセス可能になっています。
【日本小児科学会】→【 一般の皆さまへ 】→【 感染症関連情報 】
新型コロナウイルス感染症に関するQ&A(2020年2月12日現在)

WHO】からは、
【WHO】→【Coronavirrus diseas outbreak】→【Technical guidance】→【Infection prevention and control】Home care for patients with suspected novel coronavirus (nCoV) infection presenting with mild symptoms and management of contacts
というPDFレポートの2ページ目欄外に
An exception may be considered for a breastfeeding mother. Considering the benefits of breastfeeding and insignificant role of the breast milk in transmission of other respiratory viruses,breastfeeding and insignificant role of the breast milk in ransmission of other respiratory viruses,the mother could continue breastfeeding. The mother should wear a medical mask when she is near her baby and perform hand hygiene before and after close contact with the baby.」
Google翻訳ソフトにかけた翻訳で、申し訳ありませんが、
「母乳育児中の母親には例外が考慮される場合があります。(略)
母親は母乳育児を続けることができます。母親は医療マスクを着用する必要があります赤ちゃんの近くで、赤ちゃんとの密接な接触の前後に手指衛生を行います。」
と、あります。

日本とWHOの見解が分かれています。

コロナウイルス感染症の初期症状が感冒症状と似ていることから、今後、授乳を不安に思ったり、自己中断したりするママが増えてくることが予想されます。
助産師としては、授乳、特に、母乳育児に関連した情報の提供と、そこから発生する不安、困り感の解消のお手伝いを心がけたいと思っています。

私は、これらの不安に困ったママから相談を受けたら
・日本の見解と、WHOの見解と両方を説明します。
・何らかの感染症状がある間に授乳を続けても、人工乳に移行しても、それは、
赤ちゃんを守ろうとしての決断なので、心から、支持をします。

その上で、
・授乳中断によるうつ乳、乳腺炎様症状、乳腺炎の予防方法について説明をします。
・体調回復後、授乳に復帰することが可能になるように、搾乳の方法について、説明をします。
・授乳中断しても、授乳が再開できる可能性についても説明をします。
・授乳再開時の方法やサポートについて説明をします。

もし、不安になったり困った場合は、ぜひ、一人で悩まず相談してくださいね。

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