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フリーハンドで描く!【1級、2級建築士製図試験】

建築士製図試験の受験回数が2回目以上の受験者なら1級、2級製図受験者にフリーハンドでの作図練習を勧めている。

フリーハンドのメリットは?


製図板を使ったばあい横線・縦線と、作図を一度製図板で書きやすい手順に分解して作図する必要がある。一方フリーハンドの場合、手順に分解することなく、絵もしくは図として作図できるというメリットがある。
絵もしくは図として作図できるということは何かというと例えばりんご🍎をスケッチをする場合を考えてみよう。
大まかな手順は決まっているが、書きやすいように自分の感覚で適宜修正しながらスケッチを描いていくだろう。これはフリーハンドで作図する場合でもいえることだ。書きやすい箇所から書き始めて、途中で居室の配置など作図途中に柔軟に修正しやすいというメリットがある。

1級建築士試験
1級建築士試験
上記フリーハンド作図例(1級建築士)
上記フリーハンド作図例(2級建築士)
上記フリーハンド作図例(2級建築士)

フリーハンド+製図板を組み合わせ


上記はフリーハンド+テンプレート、フリーハンド+製図板、の図面の参考例だ。フリーハンドで描けるようになると、柱などの躯体は製図板で仕上げて他はフリーハンドで仕上げるという応用ができるようになる。ちなみに筆者はこのやり方で、早いときでエスキスから作図まで3時間半で仕上げていた。課題が発表されてからフリーハンドの練習をするのは勇気のいる決断なので、6か月前位から手描き図面を描く事を進めする。まずは階段廻り等製図ドリル(別記事参照)を手描きで描いてみる事をお勧めする。

線では無く、面でとらえる。
フリーハンドに慣れてくると面積を線では無く、面でとらえることに慣れてくる。
例えば10㎡の居室を作図をする場合を考えてみよう。
多く人は縦、横2m × 横5mのように、線に分解した上で面積をとらえているだろう。一方フリーハンドに慣れてくると、直観的に10㎡の大きさをとらえることができ、エスキス及び作図時の面積調整を面として捉えることができるようになる。


フリーハンドは楽しい
製図板に縛られる事なく図面を作図する事ができるため、道具の軽減になるというメリットがある。何よりもスケッチをしているように図面を描ける為、楽しいという事も付け加えておく。(実はこれが一番大きい要素だったりする)

一生使える技術を身につける。
時代錯誤の製図板ではなく、フリーハンドをかけるようになると、実務でも役に立つ一生モノの技術になるのだ。コンピュータがどんなに発達しても、手が生み出しだ線というのは建設技術者にとって代えがたい財産になる。

フリーハンド塾
一日でフリーハンドの基礎を学ぶ教室形式の半日講座を開催しています。1級・2級建築士製図受験生が対象です。
下記講座の内容(一部)紹介です。
フリハン塾は線の引き方から始め半日で平面図まで作図できるようになります。
初級講座は下記の内容となります。
・線の引き方
・I字型、L型、T型、ロ型 作図
・階段の作図。
・管理者ゾーンの作図。
・平面図のトレース
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