見出し画像

まず寄り添うのがカウンセリングの基本なので・・・話を聴きまくる。

勉強法の相談にのる時に、心がけていることがあります。それは「徹底的に相手の状況と、勉強の悩みを聴く」ということです。

アイスブレイク的な当たり障りのない質問から会話を始めて、
でも、相手はすごく聞きたいことがあって来ているかもしれないので「一番悩んでいること、って何?」とまずは聞きます。
でも、大概は、何を悩んでいのるかがわからない。大体、勉強法のことを考えたことすらないのが普通だし、そんな会話をしたこともないのがほとんどです。

でも、こちらは、学んできている様々な人も見てきているし、十分かどうかはわからないけれど、学術的な「学び」のカテゴリーの研究到達点もそこそこ知っているので、どういったことを聴くべきかの「ツボ」はわかっています。それに乗って相手が話を広げやすいように、答えやすい質問を少しずつしていきます。そして、でも、もっとあるよね、他にもあるかな、と、なるべく相手が吐き出し尽くしたと思えるまで聴くようにしています。場合によっては、想いが溜まりすぎて、同じ話を3回くらいしてしまう人もいます。でも、経験則上、人は3回同じ話を一気にすると「もう話したな」と思うようです(それ以上だと、隠れた障がいがある可能性があるかも)。そこまで聞きます(時間の関係でどうしても切らざるを得ない時もあるけど)。

吐き出し尽くさないと、「どうしたらいいか」の話は、入っていきません。

そうして、アドバイスをするときは、全ての想いを拾って話していきます。
そもそも、全ての想い・悩みを総合して分析してこそのアドバイスだし。

話していくうちに、その人の認知処理の傾向がどういったものかも大体わかってくるので「こういう時って、こうだった?」とか「こう言われた時、こう思った?」などと確認のための質問をすると、大概「そう!そう!そう!」と身を乗り出してきます。そこで「うーん?」と言われれば、こちらも軌道修正します。そうやって相手も、「自分のことを理解してくれたんじゃないか」という感触を得てもらってから初めて、アドバイス的なことに入ります。

アドバイスも、いきなり結論ではなくて、いくつかの分岐点や選択肢を示しながら進めます。自分が選択した答えなら納得がいきます。私も探り探りだから「選択肢」を示すのですが、でも大抵「こう答えるだろうな」と思ったことを、相手が答えます。それは私の分析が正しいことを示しているので、私も段々と自信を持って、「それならこうしたらどうだろう?」とアドバイスしていけます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?