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成田空港行きの切符を間違えられる? (52歳の田舎のおばさん留学記16)

「成田空港行きの切符」
そうです。JRです。
JRの成田空港行きの切符を、思ったように買えなかった、という、アメリカ行きののっけから動揺しまくる(でも動揺しないようにコントロールした)出来事が起こった話です。ありえないのですが、田舎✖️おばさんという式の前には「あるかもしれない」出来事でした。

本当は、このnoteで、アメリカ渡航出発前の健康診断や、メンタルの整え、家族や知人の激励ぶり、顔合わせ会で会った同志らのそれまでの経歴、どう荷物を揃えたか、など、書いてみたいことは様々あるのですが、足踏み感が半端ないので、旅を進めてみます。途中、時々、出発前を振り返りたいと思います。

このシリーズでは、「52歳で、日本の田舎に住んでて、主に子育てと介護で”表舞台”からは隔絶されていたおばさんが、突然単身アメリカ留学すると何が起こるか?(ちなみに途中脱落帰国。2017年のこと)」ということを、英語学習面ではなく(それも少しは書くけれど)、生活面の視点からちょっと紹介します。誰かに何か参考になるかもしれないなー、というのと、ようやく振り返る気持ちになってきたので、自分のまとめを兼ねて書いています。思い出し思い出し書くので、たまーにという感覚で、ながーい期間をかけて、書こうと思っております。時系列も前後するかもしれません。

アメリカへの出発日。
興奮しないわけがない。
こんなのどかな景色もこれから先1年間見ることもないんだ、と思って、成田へ向かう電車の中から写真を撮りまくる。

ちなみに、うちの地域から成田空港への飛行機の直行便はない。
どっちにしても、私は空をビュンと飛んで、時空を越えたかのように遠隔地へ着くのが苦手である。電車を使って、自分が地面を進んでいる感じを味わいながら移動するのが好きなので、空港への移動手段は電車一択である。

東京一泊もあり得たのだが、
計算すると、うまい具合に、
朝自宅を出て、午後に成田。
夜の早い便でシカゴへ。
そしてシカゴには、向こう時間の午後1時頃着く。
飛行機泊となり、東京での宿泊は免れた。
私の次のベッドでの睡眠は、シカゴで得られるはずである。はずである(自分を勇気付ける)。

日本の車窓から

もはや、何のために何の写真を撮っているのわからない、そんな画像がたくさん残されている。興奮極まっている。

日本の田舎の瓦屋根と用水路(?)を、アメリカの学生に紹介しようとでも思ったのかなぁ

そして、私は上野駅に降り立った

上野駅で。
ちょっとよくわからない。
上野駅から空港へ行ける気配がない。指示標識もない。
確か、ここから行けると地元の駅員が言っていたはずなんだけど・・・?
職員に聞きたいのだけれど、問い合わせ窓口が混みすぎて、なかなか自分の順番が回ってこない。余裕を持った路程にしているけれど、こんなところでトラブって時間とって、まさかの飛行機遅刻なんて、どうしても避けたい!

私 「あの〜。成田空港へ行きたいんですけど・・・」
上野のJR職員「? この切符どうしたの? ここからは成田空港へは行けないよ」
私 「は? あの〜。駅で、JRの職員に、成田空港へ行きたい、って言ったらこの切符を買わされたんですけど・・・」
上野のJR職員「(他の職員と顔を見合わせて)本当に、JR職員から買ったの?」
私 「??? ・・・◯◯市のJR駅へ行ってー、シカゴ行きの飛行機に乗りたいから、成田空港に行くんだ、って言ったら、この切符です、って職員の方が言って渡されたのがこれなんです!」
ちょ、ま、日本国内で足止め? てか、意味わからんー!!

私も、購入時、変だと思っていた。
遡ること8年くらい前に、NYに行った時は、たしか、東京駅へ出て、そこから成田エクスプレスとかいうやつに乗って成田空港へ行った気がしていた。
だから、地元の駅の窓口での切符購入時も、食い下がった。
私 「上野駅? え、そうなんですか? 東京でなくて・・・」
地元のJR職員「でも、これで見るとですね(「線路図」を見ている)、一番近くて、成田に行けるのは、ここです。」
そして、おそらく、たしか、成田空港の駅までのJR乗車券と、上野までの特急券を買わされたのだ。
そして、その時は、思った。
ふーん。駅の職員が言うんだから間違いないのかな!今はそういう路線とか、方法ができたのかな?
権威ある国鉄時代を知るおばさんは、職員の言うことを鵜呑みにして、ネットで調べ直すこともせず、そのまま上野へ来たのだった。
上野に着いたら、標識に従って歩いていけば、成田行きの電車がわかるに違いない!と思って。

上野駅のJR職員が数人で顔を見合わせている。
私 「本当に、JRの方の言う通りにしてるんです!」
上野駅のJR職員「・・・。わかりました。成田空港へ行くにはね、このJR上野駅から外に出て、京成電鉄を利用する方法があります。」
何だい、行けるんかい! よかった〜〜。
乗車券料金を余分に払っているから、払い過ぎなんだけど、料金の払い戻しはできないけど、いいかな”みたいな話もあったかもしれない。
でも、もうとにかく、急ぎたいので!
いいですから!もう!
意味わかんないですけど、
私、アメリカ行くんで!長期!

と、お門違いに鼻息を荒くする。
そして、思った。
田舎のJR職員て、成田空港行きの切符に慣れてなくて、売ることができないのかな・・・?
(んなこたない)

今調べたら、普通に、上野駅から京成電鉄で成田に行く方法も悪くない。
でも、JR乗車券は上野駅までで良いんじゃー!
一体何だったんだあれはー!

のっけからドギマギしてしまい、
わたしなんて、わたしなんか、一人で普通にアメリカ行ける人だし、間違えないもんね!と思っていたのに、
絶対やるまい、と思っていた
「第1ターミナル駅」と「第2ターミナル駅」をまちがえる、
というのも
しっかりやったのだった。

教訓30;田舎の人は、ゆめゆめ国内交通機関のチケットをおろそかにすることのないように。渡航準備で忙しいし、気持ちは外国での過ごし方に向かっちゃうとは思うけど、「?」と思ったら、日本国内のこともしっかり調べましょう。そこが私の敗因です・・・。



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