努力を評価してはいけない理由
私は現在、登録型の派遣会社から一般派遣で客先に常駐していますが、かつてはとある企業の中間管理職でした。一般的な役職でいうと係長でした。
職種は今と変わらずシステムエンジニアで今と同じように客先に常駐していましたが、社内の仕事にも従事していたため、定時後と土日は殆どは自社の仕事をしていました。
また、新卒、中途社員の教育担当も担っていたこともあり、ほぼ全ての後輩達の面倒を見ていました。そして、査定面談をして後輩達を評価してきました。
今回は後輩達を評価する上で大変だったこと、注意したことについて紹介したいと思います。
正確な評価が難しい理由
私のいるIT業界は、開発会社に客先常駐するのが一般的なのですが、必ずしも先輩や後輩達と一緒の現場になるとは限りません。
私は殆ど一人客先常駐が多かったため、後輩達と一緒に仕事をしたことはあまりありませんでした。
そんなことを言っても、後輩達の評価は適正にされなければなりません。
こういった企業では評価材料として使われるのが日報や月報ですか、私はこれらを評価材料としては一切使っておりませんでした。
その理由は以前、私のブログで紹介しました。もしよかったら見てみて下さい。
私が評価材料として見ているモノは実績のみでした。
個人の努力をしたとか、何か頑張ったなどという話は一切評価材料としては見ていませんでした。
社会人は結果が全て
こんなことを言うと、私は血も涙もない酷い人間だとか思われそうですが(実際そう思っている人は沢山いました)、あえて声を大にして言います。
社会人は結果が全てです。
ただし、一つだけ勘違いして欲しくないことは、努力は大事だし、全くの努力無しでは成長も難しいと思います。
私が評価において大事にしていることは、後輩はこの1年で何が出来るようになったか、どのような実績を残したかです。
与えられた仕事をこなすのは当たり前レベルであって、そこに差を付けることはありません。
となると、一番評価し易いのが、資格取得です。
資格は意味が無いと言う人もいますが、資格が意味が無いと言う人ほど、それらの知識を有していない人の方が多いと思います。
次に評価し易いのが、成果物です。
仕事上作成したモノ以外に限らず、個人的に作成したプログラムなども含めて何らかしらの成果物を出してくる人はとても評価し易かったです。
また、本人が書いたかどうかはレビューを行えばすぐ分かります。
後は何らかのアウトプットを普段から出してくる人は評価のしがいがあります。
努力を評価してはならない
じゃあ、何もアウトプットは無いけれど頑張った人はどうすればいいんだ、という人がいるかと思いますが、そういった人は普通以外の評価を与えることは出来ません。
大学だって、きちんと成績を出さなければ優の評価どころか、可すら貰えません。
また、努力は定量的に図ることが出来ません。本人が精一杯頑張ったと言っても、それは本人からみた相対評価であって、会社からみた絶対評価の世界においては、評価対象外なのです。
それに、身も蓋もありませんが、本当に頑張っている人は必ず何らかしらの結果を出しています。
頑張っているけど全然結果が出ないと嘆いている人は努力の量が圧倒的に足りないか努力の仕方が効率悪いのどちらかだからです。
結果を出せない人は一生ダメなのか!
これについては一言で解決出来ます。
転職してください。
その人が悪いとか、そういった話ではなく、世の中には努力を継続出来ない人や仕事が合わない人が山ほどいます。
無理に今の環境で頑張るより、自分の能力を活かせる仕事が他にあるかもしれません。
それに、この国では常に人手が足りないくらい仕事が溢れているので、飢えて死ぬことはまず無いのですから。
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