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#90 寄り添う x 質問力を学ぶ

「今日はいい天気ですね」


例えばあなたの隣に

あんまり面識のない人がいて

こんな言葉を投げかけた経験ありませんか?


天気の話が特別したかったわけじゃなく

共通の話題を見つける為のジャブとして

こういう言葉をつい選んでしまう


もちろんそれほどの関係でなければ

その場しのぎの言葉として

重くは考えなくてもいいかもしれませんが


意外と大事な人

緊張しちゃうくらい憧れている人にも

同じように質問しちゃうことがあります


コミュニケーションにおいて

話す能力以上に

聴く能力が大切だと言われていますが


それ以上に大切なのが


質問力です


相手に質問する力には

実は明確なレベルがあります


的外れな質問をしたり

あまりにもレベルの低い質問をしてしまうと


答える相手はその質問に応じたレベルの内容で

答えざるを得ません


それはものすごくもったいないことです


どうしてあんな質問しちゃったんだろう…

どうして困難質問しかできないのか?


今日は質問力について

どんな質問が相手にとっていい質問なのか

一緒に考えてみましょう


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いい質問とはなんなのか?


それは 具体的 x 本質的 な質問です


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具体的 x 本質的な質問の例


例えばプロ野球のヒーローインタビューで

お立ち台の選手にあなたが質問するとします


「あのホームランは狙いましたか?」


この質問は「ホームラン」という具体的なものと

「狙って打ったか?」という本質的なことを聞いた

ファンが聴きたい良い質問です


この質問は4象限の右上に位置します


ですが


「今朝、何を食べましたか?」


この質問はどうでしょう


今朝何を食べたかという質問は

具体的ではあるけどヒーローインタビューの

本質ではありません


聴きたい人はいるかもしれませんが

選手がヒーローインタビューで

わざわざ答えたい質問ではないでしょう


ちなみに4象限の左上に位置します


そういう風に考えてみた時に

右下に位置する「本質的」で「抽象的」な質問


どんな質問が思い浮かびますか?




「あなたにとって野球とは?」


こういう質問は

インタビューの本質ではあるけど

あまりにも抽象的な質問です


たかが3分ほどのインタビューで語れるほど

軽い質問ではありません


場面によってはめちゃくちゃ選手に嫌われます


そして最後に左下に位置する

「些末」で「抽象的」な質問


これがまさに


「今日はいい天気ですね」です



想像してください

ヒーローインタビューでこう質問された選手の顔を


想像しただけでとんでもない場の空気です


そんな質問をしてくるインタビュアーに

選手は絶対に良い答えはできませんし

したいとも思いません


良い質問には

自分の関心以上に


相手にとっても関心があることが大前提です


そして今まさにこの場で質問する内容か?

その選手に聴くべき内容か?


今日お子さんが生まれたそうですね

今の気持ちをぜひ聞かせてください


この質問は一見

野球の本質ではないように感じますが

野球をやる前提には家族を養うという一面があるわけです


そして子供が生まれた日に

ヒーローインタビューを受ける活躍をした


この気持ちは今日この場でしか聴けない

選手にとっても思いを伝えられる良い質問なわけです



相手に質問をする時には

まず「具体的」で「本質的」な内容かどうか

4象限の図をイメージしてみましょう


そしてそれが相手にとって関心があるかどうか

今聴くべき内容かどうか


ここまでフィルターを通したうえで

質問をする


これが質問力を高める方法です



そして最後に究極の質問とは何か?


それは本人すら気づかなかった事を

気づかせてくれる質問です


質問を受けた人自身が気づかなかった

自分自身についてを知れる質問


その質問には心からの感謝が生まれます



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