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#47 シンプル x 普遍を語る

最近10年前のドラマを見る機会があって

特別話の内容自体は古くなくて

おもしろかったけど


一つだけ気になったことがあってね


それが携帯電話


携帯電話を使うシーンが流れるたびに

物凄く古臭い風が一気に流れる


この10年で

爆発的に普及したスマホは

いかに携帯の時代を置いてきぼりしたか


例えばこれが20年前だったら

髪型だったり

服装だったり

もっと別のものにも目はいくだろう


でも明らかにこの10年では

スマホが世界を変えた



流行とか一風変わったもの

いわゆるトレンドと呼ばれるものは

その一瞬は輝くけど

後になればイメージダウンにも繋がる


だからこそシンプルなものは強い


例えば歌なら

アコギだけの歌

アカペラの歌


こういうものは何十年経っても

全く古臭くはならない


バンドなら

ギター ベース ドラム

時代をつくったアーティストほど

晩年はシンプルな音で勝負している


シンプルこそ普遍で

普遍なものほどシンプルだったりする


言葉にも同じことが言えて


文字が少ない言葉ほど

言葉の持つ力が大きい


例えば「私」

英語なら「I」

これは1文字


これが「私達」

英語なら「WE」

これは2文字


最後に「あなた」

英語なら「YOU」

で3文字


自分っていう場所を基準にして考えた時

そこから遠くなる程文字は多くなる


海は「SEA」

川は「RIVER」

山は「MOUNTAIN」


海から生まれた生き物にとっては

山よりも海の方が近い

だから文字も少ない


人間の体でも言える


この場合は体の外側が基準になる

体の内部にいくほど

文字数は増える


だからこの世界で

2文字3文字の言葉を生み出せば

めちゃくちゃでかい


それが商品名だったり

人の名前だったり


いかに削ぎ落とすか

余分をとってシンプルにするか



コピーライターの仕事なんかは

まさにそういう作業


シンプルかつ普遍を追求する仕事


ある芸人さんが

ダウンタウンの松本さんのことを

ひとり任天堂」と例えました


任天堂のことは説明しなくてもわかるよね

今でいう「Nintendo Swich」やポケモン


ゲーム業界の大企業です


なぜそう例えたか?


数ある多くの芸人さんはせっせせっせと

「ネタ」というソフトを作っている


これに対して松ちゃんは


1人だけ「ファミコン」を作っている


つまりはソフトに対してハードを作っている


だから松ちゃんが作ったハードの差込に合わせて

芸人皆が差込口をそれに合わせたソフトを作る


具体的に言えば

「すべらない話」とか「IPPONグランプリ」とか

「絶対に笑っちゃいけないシリーズ」とか


そういったハードを作る唯一無二の存在だから

これだけリスペクトされて

今でも第一線で活躍している


そしてここがもっとも大事なところで


松ちゃんが考えるハードは

常にシンプルだってこと


わかりやすくいうと

すべらない話は「話術」のみ

IPPONグランプリはフリップと写真

笑っちゃいけないはそのまま笑っちゃダメ


めちゃくちゃシンプルで

めちゃくちゃ簡単


要は誰でも真似できるコンテンツ

これを成立させているのがすごい


どんな時代でも

普遍的でシンプルなものは

流行りやテクノロジーにだって負けない


シンプルに生きる

難しいけど単純なこと


生きるをシンプルに考えれば

生きてるだけどまるもうけ

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