amazarashi『境界線』のMVについて語りますが?

amazarashiさんの新曲『境界線』のMVをプレミア公開で観てからもう虜なんですが???虜というか、本当は虜になりたくなかったのですが、ふとした時にあのMVについて考察している自分がいます。虜になるにはえぐすぎる、あのMV。ykbxさんの絵で効果音つきのMVは久しぶりでものすごくテンションが上がりました。あまざらしくんは出て……いた?あのキャラクターの服の紋章?ロゴ?が三つ目あまざらしくんでしたが、それ以外に出てました?いつものように人間たちを眺めたり人間たちと関わったりしてはいませんよね?見てないだけ???いや、確かそこまであまざらしくんは今回出てなかったはずです。

しかし『ラブソング』並みにえぐいMVだった気がします。amazarashiさんのアニメーションのMVは結構好きで、特に『クリスマス』が好きです。閑話休題。

アニメのオープニング曲だそうですが、私はその『86』を知らないので、ここではアニメについては言及致しません。歌詞もメロディーもまじで神でした。歌詞は『デスゲーム』に近い感じで正義とは何か、守るためには何が必要か、みたいなことを感じました。そして境界線がテーマなので様々な事象が対比されていました。MVもバーチャルと現実、戦争とFPSゲーム、ゲームプレイする側とプレイ映像の視聴者、檻の中と外、生と死などの対比が見られました。バーチャルのゲームで戦争して、ゲームで死んだら現実でも存在が消えてしまう、いわゆるデスゲームに参加している主人公たち。設定が怖すぎ。そりゃ主人公も精神が壊れ始めたり発狂したりしても全くおかしくない。しかもゲームをやめて部屋を出ようにも、窓の外は檻があるため、檻から世界を見るしかない。完全なる閉鎖空間だと考えています。閉鎖空間から脱出するためにあのデスゲームがあるのか???それにしては閉鎖空間でかすぎない?収容している人数かなりいるということ?そしてゲームプレイを見ている人間がいる描写から、閉鎖空間とは違う世界に住んでいる人があのデスゲームをモニタリングしているということ?小説/映画『スカイ・クロラ』かよ。ちなみに私はスカイ・クロラの設定がかなり好きです。内容は難しくて理解できない部分が多いですが。

主人公のアバターが残りライフ1になって、あと一回ゲームで死んだら現実でも消えるとなった時、雨の中横たわって空を見上げるシーンが心に残っています。多分アバターがかわいいからだと思います。アバターはかわいいのに、設定がえげつないから純粋にかわいいって言えない…。ゲームと連動して、ゲームでの死が現実の死となる世界。そしてゲームキャラクターのように肉体も残らず死ぬ。『つじつま合わせに生まれた僕ら』や『花は誰かの死体に咲く』、『季節は次々死んでいく』のように、死んでも花が残るんじゃないんですか???死んでも世界はいつも通りに回るけれども、生きていた何かが残ってその後に繋がるんじゃないんですか???あれ何も残らないMVじゃないですか!?!?!?なんてこったディストピア。これは考察のやりがいがありますね。

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