屋久島の女の子のこと。

とあるロケの撮影を手伝うことになり屋久島に行ったのは2003年11月。かれこれ17年近く前のことになるのか。地元観光ガイドの方に貸してもらった四駆の軽トラで島を一周したのは楽しかった。地元小学生何人かにエキストラを頼んで小さな橋で撮影をした翌朝。一人で軽トラで宿を出て自販機で缶コーヒーを買って飲んでたら通りかかった女の子に「あっ」と言われた。具体的に何て言われたか忘れたけど。僕もその子を見て「あっ」と言ったのかな。昨日ロケを手伝ってくれた小学生のひとりだった。通学途中だった。「じゃあね」とか言って別れた気がする。屋久島はとてもいい島で17年経っても時々思い出すんだけどあの時の女の子とのことは忘れない。たぶん覚えててくれたのがうれしかったんだと思う。かりにあのとき小4で10歳だったら今は27歳かあ。そりゃ僕も歳をとるわけだ。島の人はみんな焼酎は三岳が好き。いまでも三岳を埼玉で飲んでる。いっときより手に入りやすくなったし。また屋久島行きたいなあ死ぬ前に。

※「すべての空の下で2」という雑多な短文を連ねる試みの一節。

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