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組織って大事!

経営学に関して世界的に著名な学者といえばドラッカーの名前がまず挙がるでしょうが、他にもマイケル・ポーターとか、〇〇とか、△△とか、ってあまり経営学の本を読まないので名前が浮かびませんが、どちらにしても欧米人が圧倒的に多いことは何となく皆さんもご存知と思います。しかし日本人の中にも世界に影響力を与える学者として、一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生が「The most influential business thinkers(きわめて影響力のあるビジネス思想家)」と認定され、2008年にウォール・ストリート・ジャーナルに選ばれ20位にランクインしています。

https://wingedspur01.wordpress.com/2008/08/15/the-top-21-most-influential-business-thinkers/

その野中先生とは得難いご縁があり、10年以上前にフィンランドのヘルシンキ大学にご出張される際にお供をしたことがあり(長くなるのでそのあたりの背景は省きます)、同大の教授から親しくナレッジマネジメント(一昔前にはやりました)のお話を聞くことができました。さらに先生には当時の携帯電話メーカーとして世界一の会社・ノキア(ヘルシンキに本社がありました)を紹介していただき、CEOやCFOとの面談の場にも末席を汚す栄誉を許され、ノキアのナレッジマネジメントの事例を聞くことができました。

野中先生は失敗学の研究からスタートして、企業における「場」の重要性を強調され(Baはすでに経営学英単語として世界中で認識されているキーワードです)、どのように企業の中でイノベーションが起きるかを説明するために「SECI(セキ)モデル」という理論を打ち立てました。

つまり、一人のヒーローがイノベーションを起こすことはあるかもしれませんが、たいていの場合は企業の組織の中でメンバーの共同作業から生まれる、個人と所属する組織の知的資産としてイノベーションが生まれる、と説明しています。

いわゆる近代企業という仕組みが生まれ資本主義というルールが出来上がった(いや完成途上?)のはつい最近のことで、企業に関する研究はまだまだ続いています。理論は学者に任せるとして、組織やチームでいい仕事ができるように、いい成果が出せるように、成長していきたいものです。組織って大事。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

http://www.osamuhasegawa.com/seci%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/

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