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デス・レター(出張先よりイベント告知)


ツアーに疲れたといって音楽活動をやめるアーティストがいるのはよくわかる。ただいま出張中だが、やはり仕事での別所滞在は、やはり気が滅入る。

やさぐれて考えることはまあ、ロクな事ではないが、それでもそんなゴミカスのような考えにも、拾い物がある事がある。

俺たち→(yajirushi)の歌は結局、全てラブソングである。であるがそれこそCHEMISTRYやEXILE(古いな)のように、歌詞でもって「愛してます」は絶対言わない。愛してると言う言葉は、誰か好きな者同士2人っきりの時に言えばいい事だし、何より「愛してる」と言ったが最後、その度合いを示さざるを得ず、日本中→世界一→宇宙一→那由他…とそのスケール感は壮大の一途を辿り、仏教に逢着せざるを得ない。これでは折角の台無しである。

だがやはりラブソングではあるのだ。「歌詞で愛の言葉を」の欲求は常にある。清志郎ばりに「愛してまーす」言いたい!言いたくない…の逡巡が元で俺の頭髪頭頂部に支障が出た、というのは真っ赤なウソだが、その一言を俺は堰き止める。必死に堰き止めるのだが、それは音源、製作物には見えにくい。堰を大開放する、即ち言語化すれば愛は溢れ出る。そして客に受ける。もちろんそんな小っ恥ずかしいことは、俺はしないので必死に堰き止める。その懊悩する姿、必死な姿の肩口に、愛は見え隠れする。ライブの魅力はここにこそあると、俺は思う。

だが、制作物から聞こえる声を聞いて、しかも第一声でばっちり愛を感じるアーティストも、少数ながらいる。ジョニー・キャッシュ、ピーター・ガブリエル、ビル・ウィザース…今俺は宿舎で、彼らの爪の垢を煎じてインスタントコーヒーで割ったものを飲んでいる。俺は彼らのようになりたい。

明けて2023年2月12日日曜日、俺たちのイベント第5弾を開催する運びとなった。出演諸氏はいずれも、俺に数倍する愛の表現の持ち主だ。改めて後日ちゃんとした発表をするけれど、今小声で言えば:
ジョズエ
Hello 11D3(Hello 1103+大西英雄)
涅槃と概念
→(yajirushi)
and  more(ヒント:すごいバンド)
である。

上記各氏は、俺がライブを見て、肩口に愛を見たので、お誘いした。いらっしゃる方々におかれては、その愛を看取していただき、仕合せな気分に浸ってもらいたい。今やさぐれている俺が言うのもなんだけど。

つけた副題がZoophoria。Zooと(多幸感を表す)euphoriaの造語である。参加アーティスト各人がそれこそ、愛を動物的本能で奏でているところが、またピッタリだと思うのだが、いかがか?


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