地方自治体の公務員給与をガチで分析する方法


志望する地方自治体の給与について考えたことがありますか?

何となく大阪なら近畿で一番高い、とか「イメージ先行」になりがち。

都道府県庁よりずっと待遇のよい市役所はいっぱいあるんですよ??

どうせなるなら、お金もらえるところに行きましょう!!笑

公務員になりたいあなた、受験先をどこか決めるに当たって、いろんな要素があると思います。
今回は、そんな要素の中でも「公務員の給与事情」について説明します。
公務員ならどこでもある程度横並びと思いきや、自治体ごとで結構異なる内部事情を分析する方法を紹介していきます。


(1) 自治体給与ランキング
毎年、経済誌なんかが発表しているランキングを見ると、なんとなく全体の傾向がわかります。
さて、この金額ですが、何を元に算出しているかというと、毎年、総務省が地方公共団体に提出を義務づけている「地方公務員給与実態調査」といわれるものです。

参考までに、直近の「ランキング」30を見てみましょう。

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浦安はディズニーランドの税収で、豊田はトヨタ自動車かな、とかは想像できますし、「さいたま」「神戸」「川崎」「名古屋」なんかは、単純に都会だからです。

案外、都庁や東京の特別区が入っていない(杉並区のみ)ことに気づきますし、横浜、大阪、広島、福岡などもないですね。

三重県の津や四日市なんて田舎ですし、直島町なんて草間彌生のオブジェの島です。

次にワースト30です。

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田舎ばかり、しかも離島が多いですね。

ワーストに入るのは、それってどこにあるの??というような辺境の町ばかり。
おじいちゃんやおばあちゃんしか住んでいないような田舎においてもこんなにもらってるわけですが、この中で、「離島」に関しては給料が低くても島の物価自体がそんなに高くないので問題ないのですが、生活圏が東京・大阪・名古屋などの都心と重なっているのにこういったリストに入っていると、非常にしんどいかもしれません。


(2) 結果を踏まえて・・・
いわゆる「都心部」が給料が高いことはよくわかりました。しかし、地方公務員を志望される方は、ある程度は「地元」に就職したいと考えているはずです。
なので、自分の通いたい地域の市町村の中で、相対的に「お得」な場所を探す必要があります。
ポイントは、
・平均年齢が低くて給料の高いところがいい 公務員は年功序列ですから、年齢が上がっていけば給料はある程度は上がっていきます。
 民間だと、平均年齢が低いと「離職率」が気になりますが、公務員の場合はあまり気にしなくてOKです。
・自治体の規模が小さい割に給料が多いところがよい 自治体の規模は小さい方が雰囲気は緩くて楽な傾向があります。あくまで私の主観です。

(3) 給与実態調査って??
では、この「給与実態調査」とはなんでしょうか?
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/kyuuyo/h30_kyuuyo_1.html
総務省のHPに掲載されています。

これは、どうやって作るかというと、各自治体の1年間の給与支払いデータを集計して作業したものです。

いやあ。。。膨大な作業量ですよね(私もやったことあるのでわかります)

(4) 何のためにあるの??
この調査ですが、国と地方の給与水準を比較するために行っています。
国は、自分が1番だと思ってますから、国より給料が高い自治体なんてあってはならないと思っているわけで、これを日の本にさらすことで、地方の給料を抑制しようとしているわけです。
もちろん、国は「助言」の名の下に国より高い給料の自治体に実質的な圧力をかけてきますが、あくまで「お願い」の範囲です。

ここから・・・・
しかし、これを見ても「平均」しかわかりません。
皆さんは、単に給料がどうなっているかだけでなく、「昇進」(出世)とか、他にも気になることはあるんじゃないでしょうか?

続きは・・・・

そんな方に、あなたが気になる町の給料をいろんな角度で徹底的に分析する方法を伝授しましょう。

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