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本は人間を形作るのか

数か月振りに読書をした。去年の初めの方は月に10冊近く読んでいたのだが、後半はほぼ読まなかった。
そんなわけで久しぶりの読書と相成ったわけで、読んだ本といえばもちろん、心酔する西尾維新先生の新刊「掟上今日子の鑑札表」である。

びっくりするほど忘却探偵シリーズの謎に迫るわけだが、それより心に響くものがあった。語り部の厄介くんによる、読書体験の演説だ。
人間を形作るのは読んだ本の種類だけでなく、いつどこでどんな風に読むかという読書体験も含めて重要である、という論旨だった。
そんな突飛なことは言ってないが、演説をする場面が最高なので気になった人は読んでみてほしい。シリーズを一冊でも、もしくはドラマを一話でも見た人なら楽しめるはずだ。

本を読むと孤独になると思っている。孤独が本を楽しむスパイスにもなると思っている。このごろ、孤独と離れていたから読書からも遠ざかっていたのかもしれない。
でも、今しかないこの瞬間に本を読まないのは、貴重な読書体験の損失だから、もう少し本を読もうと思った。

本を読まない人は、何によって自分を形成するのだろうか。多分、人と関わることによってなのかな。パズルのピースのように、周りとピッタリはまる形になるのも悪くないが、全く違う形を持ってこれるのも粋だ。

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