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オンライン日本語レッスンにおすすめ「いろどり」フランス語版

ふだんお世話になっているので、書こう、書こうと思いつつずいぶん時間がたってしまいました。多くの日本語教師に利用されている日本語教材「いろどり」は様々な言語で公開されていますが、仏語話者に教えている私としてはフランス語があればいいなぁとずっと思っていました。A1に関しては自作スライドにフランス語を自分でつけていましたが、やはりプロのがほしい・・・待ち望んでいた中、去年の秋にとうとうフランス語バージョンが公開されたのです。仏語圏で日本語を教えている先生にとっては正に朗報。1月にはその公開記念セミナーもあり、参加してお話しを伺うこともできましたので、今日は少しだけこの「いろどり」仏語版について書きたいと思います。
※フランス語版は現在のところA1のみですが、順次公開される予定だそうです。


「いろどり」って?


日本語教師の方はご存知の方も多いとは思いますが、『いろどり 生活の日本語』は、国際交流基金が作成した外国の人たちが日本で生活や仕事をする際に必要となる、基礎的な日本語のコミュニケーション力を身につけるための教材です。サイト上に公開されているので全て無料でダウンロードができるのが他の教材とは違う点で、おかげで海外在住で教科書などがなかなか手にはいらない教師・学習者にとっては本当にありがたい存在です。自由度もかなり高く使いやすいと思います。また、オンラインコースもあるので学習者が1人で勉強することも可能。使い方など、詳しくはどうぞサイトをご覧になってください。
『いろどり 生活の日本語』

フランス語版の特徴


フランス語版にあたっての説明、ダウンロードなどは、こちらのサイトから。(MCJP パリ日本文化会館)

なんといっても一番大きいポイントは、A1すべての課にローマ字がついていることだと思います。いろどり本体はローマ字がついているのは2課までで、私はそれまでだいたい10~11課まで自分でローマ字をつけ、それ以降はローマ字をはずしていました。もちろん最初からローマ字がいらない人のために11課まではあり・なし両方のスライドをもっています。どの先生もその辺はご自身でアレンジされているのではないかと思いますが、文法や書くことが中心でなく、表現方法などを学びたい人にとって文字の負担は大きく、まったくやりたくない人、文字はゆっくりやりたい、とりあえず色々話したい人などには、ローマ字がついているのは大変ありがたいです。もちろんダウンロード時に、あり・なしが選べます。

言葉リストも文法説明もフランス語訳がありますし、また各課の最後にある「日本の生活TIPS」という日本の生活や文化を紹介する記事も、もちろんフランス語訳がついています。私は先日学習者さんにここだけをまとめて送ったら、とても喜ばれました。
公開セミナーで翻訳で大変だったお話しも伺いましたが、そのご苦労のおかげでこうして無料で使わせていただけるのは、本当に嬉しいです。今後A2もフランス語版が公開されるのを楽しみにしています!


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