見出し画像

敬遠していたマルシェ

フランスと言えば、至るところでマルシェが開催されていて、新鮮な野菜や果物、生産者直売のチーズ、お肉屋さんの肉やシャルキュトリー(ソーセージ類)、お惣菜などが買え、地元の人で賑わっていて、大きな規模や常設のマルシェになると観光ガイドに載るようなところもあります。
私も観光客としてフランスに来ていた時に、マルシェに興味があって眺めたことがありますが、対面販売なので会話をするのが億劫であまり買った事はありませんでした。

フランスに住むようになり夫の両親の家でご飯を食べると、「マルシェで買った」レタス、鶏の丸焼き等々が出てきて、義母の目利きもあるでしょうが、レタスはフワンフワンでみずみずしくて感動するほど美味しいし、鶏も味が濃い感じで、やっぱりマルシェのものは違うという事を体験しました。

前に住んでいた場所では、マルシェが遠くて、結局そんなに行けなかったのですが、レタスやメロンを買ったらとびきり美味しかったです。でも!レタスは、いーっぱい虫がついていて、土もついていて、洗うのにすごく時間がかかったので、「もう買うまい。」と思ってしまいました。生産者にもよるでしょう。夫とフランス内を旅行中に、マルシェで惣菜屋を利用したのは便利だったし美味しかったです。

引越してきて、うちの近所にも週一回だけマルシェが立つことを、ご近所さんが教えてくれ、行ってみたらすごい人混みで、きちんと並んでいるようではありましたが、ゆっくり選べないと嫌だし最初は敬遠していました。
が、ちょっと足りないものを買うのに便利だし、スーパーよりお安いものもあるのを発見して、毎週行くようになってきました。夕方から夜にかけて開催され、緑地の片隅を利用した小さいマルシェなのですが、早い時間に行くと大体並ばなくて済むのです。

その日のお天気や人の集まりによって、すごく活気づいていたり、そうでもなかったりはするのですが、通ううちに、「リンゴを煮るんだけど、どの種類がいい?」と店主に聞いて大量のりんごを買って行くお兄さんや、その場にいる人はみな友達という感じで「皆さん、こんにちは!」と大きな声で挨拶してくるマダムや、飼い主が野菜を選んでいる横で「自分も」と陳列テーブルに前足をのせて品定めするワンコや、「いいなあ」と思う光景がたくさんある事を発見しました。社交の場でもあるので、ピーチクパーチク至る所でお喋りに花が咲いて、皆が楽しそうにしているのも魅力的です。

私はスーパーが大好きだし便利なので、メインはスーパーというのは多分変わらないと思います。でもマルシェもなかなか面白いので、暖かくなったら街の中心にある規模の大きいマルシェを散歩の目的にしてみようかな、なんて思っています。

今日も読んで下さり有難うございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?