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柊のブーケ

マルシェに行くと、いくつか並んでいるお花屋さんではもうクリスマスの飾り用のブーケがありました。ちょっと早い気もするけど、いつもタイミングを逃して手頃なのを見つけられないでいたし、枝なら長持ちするかしらと思って、お店を見比べてみて、葉も実もきれいそうな所で買うことにしました。

お財布に残っていた小銭を整理するチャンスとも思い、かき集めて20枚ぐらいで5ユーロあるのを確認してお店へ。店頭のバケツにたくさん入っていた中から選んで渡すと、店主のマダムがちゃんと包んでくれました。そのままだと葉のトゲ部分が結構痛いので助かります。
支払いの段になって「小銭が多くて申し訳ない…」と言いながら渡すと、店主のマダムは「ありがとう」と言って、まるごと受け取って数える様子がないので、私が驚いた顔をすると、「信用してますよ」という感じでお店の奥に行ってしまいました。
「いいのかなあ」と思いながらノソノソお店を出たんだけど、サラッと見て大丈夫と思ったのでしょうね。

帰り道、ブーケを持っていると、いろんな人が「お!」という感じで見ているのが分かってちょっと嬉しかったです。ブーケを手に歩いている人を見ると、記念日かな?お呼ばれかな?とか色々想像してホンワカ温かい気持ちになるものだけど、柊はクリスマスの象徴ですもんね。「いよいよだなあ」と皆さんの心に少しワクワクを上乗せできたかしれません。

今日も読んでくださってありがとうございました!


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