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バカンスシーズンのフランス

フランスはバカンスシーズン真っ只中。トゥールーズの街に出ると、明らかにいつもと雰囲気が違うのを感じます。場所によっては閑散としているし、ショッピング通りは観光客ばかり。皆んなバカンスでどこかへ出かけてしまったんですね。

3〜4週間べったり休めるんだから本当にびっくりですが、フランスでは法律で決まっている当然の権利という感じです。日本の事情を聞かれた時に、勤め人として一度働き始めたら、会社を辞めるか定年になるまでは1ヶ月の休みなんて絶対無理で、有給休暇はあるけど、半分以上は捨てていたと話すと驚かれます。給料のうちなのに!っていう人とか、そんなに働き続けられないっていう人とか、とにかく信じられな〜いって反応です。

でもバカンスシーズンの不便もあって、交代で休みを取って営業は続いているものの、夏の間は何かの手続きにさらに時間がかかったり、担当者不在とか、色々スローになっている感じはあります。でも「バカンスシーズンだから」と言われたら「しゃあないな」と受け流すしかありません。
先週、手芸店に行ったら、店長さんもいつもの店員さんもいなくて、若い女の子が二人で店番をしていました。欲しいものは買えたんだけど、その商品についていくつか質問したら、「あー全然わかりません」という回答。臨時店員さんなのでしょう。でもお店が営業しているだけで有難いと思わないといけません。小さいお店は完全に休んでいるところも多いんです。

バカンスをどう過ごしているのかと言うと、田舎に帰ったり、海辺のキャンプ場へ行くって言うのはよく聞きます。もちろん予算や好みに応じて色々です。全期間出かけなくても1週間出かけるとかもありますしね。キャンプと言ってもテントを張るのもあるけど、mobile homeと言うプレハブっぽい体裁でキッチン、シャワートイレがついてて部屋も分かれているようなのを借りるキャンプ場もあります。キャンピングカーもブームみたいだし、友達同士とかで家の貸し借りをするのもあまり抵抗がないみたいです。
今年は物価上昇の影響で、バカンスに出かけられないとか、近くで済ませるとかいう話も聞きますが、日本人の私からしたら、休めるだけで十分じゃない?!と思ってしまいます。

今日も読んでくださってありがとうございました!

なにぬ猫さん 可愛いイラストお借りしました。有難うございます!

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