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引越しを機に掃除について考える

引越しをして住まいが変わり、掃除の段取りも見直すことにした。
効率、ラク、お財布に優しい、なんていうキーワードを頭に浮かべつつ、必要な作業を考えながら、他の人はどうしているのかしらとネット上のアイデアを調べ始める。そうすると、私の知らない洗剤や便利そうな道具を使っているのを見て「どこで手に入るのかしら」とショップ検索に走ったり、他の人のきちんと整った素晴らしいお家に只々感心したり、朝や夜のルーティンを見て無駄のない動きに見とれたりして、罠にかかったみたいにネットの前から動けなくなってしまう。そしてあっという間に時間がたって、「あら、もうご飯をつくらなくちゃ」なんて事になる。

よく考えてみると、色々他の人の方法を見ても、私がそのままマネできる事は案外少ないことに気づく。洗剤や道具、部屋の状況、汚れ方、一日のスケジュールなど色んな要因があって、みんなそれぞれの方法で工夫して家事をこなしている。清潔度合いについての感覚も違うだろう。だから情報集めはそこそこにして、「私も私なりの方法を試して見つけよう。行動、行動。」と思う。やりながら改善していくしかないのだし。

それにしても...
他の人の家事の仕方を見ていて、「方法」自体も興味深い時があるけれど、その方法に行きついた「理由」や「考え方」、「こだわり」なんかが垣間見えるのも面白くて、そんな事こそが、実は自分が考える時にヒントを与えてくれてるのかもしれないと思ったりもする。

それでふと私の場合は「理由」や「考え方」ってなんだろうか?と考えてみた。

思い出すのは、専業主婦になって一年目、家事にすごく時間がかかっていることに気づいて驚き呆れた。手袋をはめたり脱いだり、道具がそろってなくて取りに戻ったり、同じ道具を持ったまま、続きでできる所に気づいてなくて無駄な動きがあったり。手前味噌だが会社員時代は仕事が速かった。私は家事には向いてないんだなと思った。デスクの上でほぼ完結する仕事と体を動かして道具も使ってやる家事を比べるのもなんだけれど、新人時代を思い出せば、会社の仕事は最初は簡単なことから始まったし、常に効率を考えマニュアルを作り、マニュアルを随時更新してベテランになっていったのだ。そこでシャワー室の掃除ひとつにしても、手順を決めて、さらに考えながら改良するようにした。道具と作業を整理して考えるとスッキリとした方法が見えてくる。道具の配置、手袋をはめるタイミングなどまで考えていって時間短縮が叶ったし、ラクにもなった。大体でいいって考え方もあるけれど、私は手順を決めて動く方が合っているみたい。

掃除で迷うのが週何回ぐらいその場所を掃除するかということ。特に悩ましいのは水回り。汚れがつくと面倒だから、汚れないうちにやるのがラクだと思う。でも毎日の作業は減らしたい。これは私の経験談だけれど、シャワー室を2日に一回丸洗いしていたら、夫に一週間に一回でも大丈夫だよと言われてそのようにした。そしたら床に水垢が溜まった。そこで3日に一回にしてみたらキレイな状態をキープすることができた。忙しい時は状態をみて4日でもいいことにしている。結局は自分の家の「汚れないうち」というのは、「見る」ことと、回数を試して探るものだなと思う。

小間切れ時間があったらボーっとするのもいいのだけれど、ちょこっと整頓したり拭いたりしておくのは結構いいなと思っている。電子レンジ、本棚、ベランダ、冷蔵庫… バスの時間待ちとか、お湯が沸くのを待っている時とか、ふと時間ができた時に、ストックしてあるボロ布で拭いたり、ホコリを払ったり。ハタキは、ドイツのレデッカー社のものを思い切って購入して愛用している。使いやすいので夫も気づいた時にテレビ周りなどをやってくれるので有難い。素敵な道具があると掃除が楽しくなるのを教えてくれたハタキだ。

引越しして掃除のことを改めて考える機会ができて、私ったら案外掃除が好きになってきているんじゃない?と思った。こんな方法、あんな方法、こんな洗剤、あんな道具。効率を追求という言い方もできるけど、元来がズボラな性格なので、ラクしながらそこそこ清潔をキープしたいというのが正直なところ。今日も朝から洗濯機を回しながら掃除のことを考えている。

今日も読んで下さり有難うございました!


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