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休み明けのバレエレッスンがつらいワケ

Bonjour !

フランスバレエアカデミーHarukaです。

中学校や高校にも夏休みがあるように、バレエ学校にも夏休みがあります。フランスではこれを「バカンス」と呼びます。一般的なバカンス(冬休みや春休みなど)は2週間あり、夏休みは1〜2ヶ月あることも。休みが明ければ普段のレッスンに戻るのですが…これが意外とキツイ!

なぜ休み明けのバレエレッスンは体力的にも精神的にもつらいのか、またそのつらさを回避するためにはどうしたら良いのか、考えてみました!


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バレエ学校のサイクル



日本とフランスの学校のサイクルは少し違います。大きく違うのは新学期。日本は4月から新学期が始まりますが、フランスは9月からスタートとします。一般的なサイクルはこんな感じ。

9月 新学期スタート
10月下旬 2週間のバカンス(秋休み)
12月下旬 2週間のバカンス(クリスマス休み)
2月下旬 2週間のバカンス(冬休み)
5月下旬 2週間のバカンス(春休み)
7月中旬 1〜2ヶ月のバカンス(夏休み)

バカンス期間中はバレエ学校も休みになるので、その間レッスンを受けることができなくなります。つまり休みが多くて嬉しい反面、休み明けのレッスンがツラいというデメリットも。休み明けのレッスンがツラい理由は主に2つあると私は考えています。


理由① 踊る頻度と環境が変わる



先ほど書いた通り、バカンス中はバレエ学校が休みになります。そのため、休み期間中に踊る場所を確保できるかどうかは非常に重要な問題です。

踊る場所を見つけることができなければ休み期間中、全く踊ることができません。できても自宅でストレッチぐらいと軽いバーレッスンぐらいでしょうか?

踊る場所が確保できたとしても今度は踊る頻度や環境が変わってしまうことも。バレエ学校はその名の通り、バレエのための学校なので当然毎日レッスンがあります。しかしバレエ学校以外で毎日レッスンをしている所は珍しいため、毎日のレッスンだったのが週3回になってしまうなど頻度が大きく変わってしまいます。また踊る場所が変わればスタジオ環境の変化もありますし、先生や一緒にレッスンを受ける人が変わることで、体が適応するのに時間がかかることも。

どちらの場合にせよ、踊る頻度や環境が多少なりとも変化することで休み明けは筋力が少し衰えてしまい、体力的に踊るのがかなりつらくなります。


理由② スイッチがOFFになる



続いて。スイッチがOFFになる問題。これは体力的というかは精神的な問題です。バレエ学校内では常に緊張感があります。緊張の原因はレッスンのことやライバルのこと、食事制限のことや進学試験のことだったりと様々。

休みの期間中はそういった緊張感から一気に解放される期間でもあります。張り詰めていた緊張が解け、家族や友達と楽しんだり、好きなものを食べたりとバレエスイッチがONからOFFに。

休み明けにバレエ学校に戻ると、再び緊張感に包まれるため、精神的に「また引き締めないと!」とピリッとします。休み中にOFFであればOFFであるほど休み明けがキツイ。スイッチの緩め具合がなかなか難しいのが本音(笑)


「つらさ」を回避するためにできること



では、休み明けのレッスンも気が重くならず、楽々とクリアするためにはどうすらば良いのか?体力的な面で言えば、まずは踊る環境を確保すること!
踊る環境を確保するときのポイントは3つ!

  • 普段のレッスン頻度をキープできる
    (1か所できない場合は掛け持ちするのもあり!)

  • 先生があまり干渉しない

  • 生徒の人数がそこそこ多い

精神的な面で言えば、OFFの中にもONを残すこと!スイッチを100%OFFにしてしまうとONにするのが大変なので、20%ぐらいはONにしておくこと。毎日ストレッチをする、20時以降は食べないなどバレエに関する約束事をいくつか決めておくと、すぐに休み明けのスタートダッシュがスムーズに切れるのでオススメ!

まとめ


今回はバレエと休みの深い関係について考えてみました。特にバレエは体を使うので少しの休み期間でも筋肉が衰えてしまったり、体の感覚が変わってしまうこともあります。休みを満喫しながらも休み明けのスタートダッシュをスムーズに切れるように休みの間の過ごし方を工夫してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは、À Bientôt !