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abceedでduo3.0を購入してみた。

今更ですが、duo3.0がabceedで購入できると聞いて早速(?)導入してみました。


1 abceed×duo3.0=破壊的イノベーション

感想ですが…

どう考えてもヤバイ。

もうこれだけで受験英語どころか日本の英語教育を根底から覆しかねないのでは?と思わせる破壊的イノベーションでした。

ELSA SpeakやSpeak、Duolingoなどのプラットフォームに「何か違う…」と違和感を持っている人、あるいは挫折した人(私です)にもオススメできます。

トライアルでほとんどの機能が使えるのでとにかく試しに導入していただきたいです。

2 総評

アプリに関する評価は次の記事が分かり易いです。

3 相手が人間じゃないのが良い

相手はAIなので、自分が英語がヘタクソであることに講師を付き合わせている後ろめたさがありません。表現に委縮する必要もありません。

英語学習にコンプレックスを持ってる30代・40代の方々…時代は変わりました。あの時、我々が欲しかったすべてがココにあります。これを機に是非英語学習を再開しましょう!

4 終わりがある

英会話教室などもそうですが、ELSA SpeakやSpeak、Duolingなども終わりがありません。その点、duoは最初から560例文という風呂敷の端が見えています。

例えば、DESのDana先生は300回のアウトプットを目安にされていますが、duoの限られた例文を300周だったら、多いとは言え、出来る気がしませんか?逆にELSAだと300回アウトプットとか絶対無理ですよね?

5 「発音できないものは聞き取れない問題」にアプローチできる

アプリのプラットフォームの特長については後述しますが、特に言及しておきたいポイントとして、ディクテーションのプラットフォームがあります。従来の英語学習と一線を画しているかなと思います。

右下の少し上は再生速度と再々生ボタンです。

画像↑を見ていただければ分かると思うのですが、よくあるCDとは異なり、abceedの音声は1文単位で区切られていて、1語レベルまで繰り返し解くことが出来ます。このようなプラットフォームと言うのは最近まで存在しなかったと思います。

これは結構重要な問題だと思っていて、リスニングに必要な訓練の一部だけ全くやってないような状態が長らく続いていたと思うのです。6大栄養素の一つだけ全く摂取していないかのような状態です。

ひと昔前であれば駿台文庫の「パーフェクトリスニング」などを除いては、速単のCDを垂れ流すとか、そういう対策しか出来なかった時代がありました。

(しかも全部手で書いていましたよね。語群が予め用意されているので滅茶苦茶時間短縮になります。間違えたところだけ隠すとかも難しいし。ラジカセを先生が止めたり、巻き戻して再生したりとかいう手数もすさまじかった。これが自動で出来るっていう…)

これでも東大などの最高レベルの大学であっても合格点が取れるレベルには持って行く方法はあったし、大学受験的には不自由はしなかったと思うのですが、TOEICなどで高得点を目指すとなるとかなり厳しかったのではないかと思います。

このような学習環境の中で何が問題だったかと言えば「弱形」や「リダクション」(フォニクスもこの文脈に含まれるかも)などが挙げられると思います。「発音できないものは聞き取れない問題」とでも言いましょうか。これが英語学習の天井になっていたと思うのです。

これはリスニングの点数だけでなく、暗記力にも影響を与えるので、語彙力の天井にもなってきたと思います。

abceedのディクテーションのプラットフォームはこの問題を解決にかなり近づけたのではないかと思います。

この点はabceedだけでなく他のアプリも同様ですが、特にduo3.0が搭載されたということは日本の大学受験が本来の意味での語学学習にかなり近づいたと言えるのではないでしょうか。

6 購入方法が少し分かりにくい

abceedはサブスクプランもありますが、一冊単位で買い切りも出来ます。
この購入方法が少しわかりづらいので動画↓を貼っておきます。

ストアページ↓(アプリからは飛べない)

7 SWトレ機能が画期的

音声が機械音声かどうかは判別できませんでしたが、抑揚や弱形、リダクションもちゃんとしていると思います(私の耳にはそう聞こえます)。なのでリプロダクションにも使えると思います。

①音読、②オーバーラッピング、③リピーティング、④ディクテーション、⑤瞬間英作文の5つの機能がありますが、負荷は④<①<②<⑤<③ではないかなと思います。

この⑤と③の間に、⑥Nanami先生のリプロダクションを加えると、最強の勉強法になると思います。⑥の作業は書籍を購入してやると良いと思います。

リプロ説明動画↓

リプロ実践動画↓

8 リピーティングをやれば暗記は基本いらない

リピーティングを続けているとリテンション(短期記憶保持)の能力が鍛えられるので、続けていれば従来の暗記作業を介さなくても勝手に覚えていきます。これは他の科目にも効いてきます。

ただし最初は滅茶苦茶キツイです。やればやるほど「何か…できるぞ!」ってなるのですが、あるラインを超えるまではひたすら苦しいので、かなりの忍耐が必要です。逆にやらなければ、永久に出来ないのでやるしかないです。

ですから、例文ごとに④→①→②→⑤→⑥→③→次の例文へ…とやれるのがベストだとは思うのですが…

9 周回も大事

…とりあえず(出来は度外視して)最後まで見てしまうことも大事だと思うので、①音読だけを560例文最初から最後までやってしまう→④ディクテーションだけを最初から最後までやってしまう→…というやり方も併行してやると良いと思います。やめないことが大事なので。ここで①を④より先だししたのは、音読を介することが大事だからです。

duoを周回して話せるようになった人の動画↓

10 基本的には文法はマスターしていることが前提

duo3.0のレベルですが、そもそも大学受験的には中上級者向けなので、解説がなくても瞬時に構文解析が出来るレベルでないとキツイと思います。

目安を述べれば(賛否は出るかと思いますが)、

文法で言えば何らかの文法書は通読済み、NextStageは楽勝、頻出英文法・語法問題1000や即ゼミ3あたりを遅くとも高1で通ってる、みたいなレベル。

英文解釈で言えば、「英文解釈教室」や「英文読解の透視図」などをそこそこ楽しんで解くことが出来るレベルでないと厳しいように思います(復文の訓練をしているのであれば、基礎英文解釈の技術100やビジュアル英文解釈でも大丈夫だと思います)。

そうでない場合は、次のような作業↓も併行して行うと良いかと思います。

この方↑は元々分かっていることを再確認する作業をしているので…

11 文法が分からなくても解説サイトを使えば何とかなる

…もし、このような作業に躓く感じであれば、次のサイト↓が参考になると思います。

文法が厳しいと思うならば、evergreenやロイヤル英文法などの文法書とnextstage、頻出英文法・語法問題 1000などの網羅系の問題集をやった方が良いかと思います。ネクステはvintageと置き換えても良いと思います。

12 費用

アプリ 1,800円
書籍 1,320円
小計 3,120円
これでリスニングから何から完結すると考えると破格ですね。

13 文法の基礎が足りないと思ったらコレ

エヴァグリ  1,870円
ネクステ 1,628円
小計 3,498円
合計 6,618円

14 英文解釈の基礎が足りないと思ったらコレ

入門英文解釈の技術70 1,650円
基礎英文解釈の技術100 1,650円
小計 3,300円
合計 9,918円

これで基本は完結すると考えると、受験生のお財布事情にも、こなす物量的にもかなり優しいのではないでしょうか。英語の教材って無限にありますからね…。英語ばかりやっているわけにも行かないでしょうし。

というわけで、abceed×duo3.0=破壊的イノベーション、皆さんも導入してみてください。

では、ここまで読んでくださりありがとうございました。


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