卒業式
大学時代に付き合っていた
彼と4回生の就職活動をさかいに
お別れしました。
(わたしの大学生活はこの人との恋愛でした。)
大学の卒業式に会おうと約束した日
のことを綴りました。
卒業式。
久しぶりに会う彼は変わってないだろうか。
変わらないでいてほしいと願うと同時にほんの少し、変わってる姿もみてみたいと思ってしまう、わたしは贅沢かもしれない。
第一声、なんと声をかければいいのだろう。
そんな風に考えながら、
彼の待つ場所へ急いだ。
あぁ、わたしの大好きだった「彼」だ。
「髪、染めたんだね、似合ってる。」
よかった、「普通」に喋れた。
大丈夫、笑顔の自分、できてる。
頑張れ。頑張れ。
と心の中で何度も言い聞かせていた。
そうしないと、
涙が溢れてしまいそうだから。
今日は、絶対に泣かないと決めた日。
最後に彼の目にうつるのは、涙でぐしゃぐしゃのわたしじゃなくて、「笑顔のわたし」
がいい。
ねぇ、ちゃんと笑えてる?
なんて、思う。
あの時と変わらない距離でベンチに座ることに、少し緊張する関係。
隣で座って、あの頃と変わらない様子で生き生きと話しをする彼の隣で話しができたあの数分が
嬉しく、嬉しくて、そして、悲しかった。
隣に座ると、「彼の匂い」がして、今までの思い出が猛烈にフラッシュバックする。
わたしが、大好きだった匂い。
たわいもない会話が愛おしい。
ありがとう、会えてよかった。
少しずつ、
前に進めたらいいなって
思う。
どうか、神様、
少しでいいので、前へ進める勇気を
わたしにください。
そしてもう一つだけ。
どうか、彼が、
幸せでありますように。
わたしは彼が
よく言っていた言葉が、
好きだ。
「俺は、自分で選んだ道を
正解にしていくための努力をする」
わたしも今までの
自分の選択が正解だったと
胸張って言えるような生き方をしていきたい。
LINEで写真を送り合った後の
「東京に来る機会があればLINEしてきて」
のことば。
絶縁よりも近くて、遠い、そんな関係。
ありがとう。ばいばい。
頑張れ、大好きな人。
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