しんでもしんど

こんにちは。永田佑衣です。

Twitterで発表がありましたが、5月に出演予定だった日本のラジオ「カナリヤ」が上演中止となりました。2月のしあわせ学級崩壊に続いて2本目です。去年、受けたいオファーと出たいオーディションだけ受けてたら8月の公演を最後にぽっかり予定が空いて舞台に立てなかったので、もう9ヶ月舞台俳優を廃業していることになります。

イヤーーーーーー

しんど！！！！！！！

わたしは、「演劇が好き」というよりかは「舞台上で芝居をするのが好き」で、芝居をやっていないとダメな人間だと自負していたのですが、ここまで劇場から離れていると、芝居はやらなくてもいいのかもしれない、もしくはわたしはすでに死んでいるのかもしれないという錯覚に陥りますね。舞台上でしか息ができないはずではなかったのか？全然そんなことねえじゃん。

今、配信で朗読などの様々な企画をやっておられる俳優の方たちがたくさんいますが、わたしはその人たちのことを本当にすごいと思うし、尊敬しています。さっき全然そんなことねえじゃんとか言ったけど、多分やっぱり虫の息なんだと思います。わたしだってnote始めたりメイク動画投稿したりしましたけど、めっちゃ奮い立たせての、これなんですよね。こんなに精神的筋力のない人間だったかわたしは。きっと最初からそうだったんだろうな、と思います。

国民やめたいぐらい政府が恥ずかしいこととか、今も泣きながら仕事をしている人がいることとか、YouTubeにあがる演劇を全然集中して見られないこととか、一般人同士で諍いが起こっていることとか、もう2ヶ月くらい電車に乗ってないこととか、母親がマスクをたくさん送ってくれて家に70枚くらいあって全然減らないこととか、毎日自炊をして運動もして早寝早起きしてるのに胃の調子が悪いこととか、お気に入りの春服を着てお出かけができないこととか、なんか、全部、全部、しんどい。わたしのしんどさはマジでしんどい人のしんどいに比べたらゴミオブゴミですけど、別に、しんどいんですよ。。。「カナリヤ」やりたかったなあ。。。。。。。。。。。

「カナリヤ」は、2015年、わたしが20歳の時に初めて日本のラジオに出演した公演で、それはもう、たいそう楽しかったことを覚えています。（演劇を宣伝するにあたって「楽しい」「面白い」は言っちゃダメと思います）宗教団体と無差別テロ事件をモチーフにした寂しすぎる日々のお話。毎日わたしはサティアンに向かっているんだと思いながら新宿眼科画廊へ行っていました。5年経っての再演、再演すると発表された時にふざけて「続投さしちくり〜〜〜〜」みたいなことを言っていたら本当に呼んでいただいて、めちゃくちゃ嬉しかった。しかもメンツやばいし、アゴラだし、2月中止になったし、ってんで5月すごい楽しみにしてたんですよ。やりたかったな〜〜〜〜〜 誰が悪いわけでもないので、この気持ちをどこにやればいいのかわからなくて、ずっとため息みたいなことになっちゃうわけです。

しんどさはいつか積もり積もって身を滅ぼすのだな、ということを身をもって感じています。いや、楽しいことも楽しみなこともありますよ。毎日笑ってるし。でもわたしは今泣いてないだけで、そのうち泣く。わたしはここ数年ずっと内側に死を飼って生きてきたつもりだったけど、まさか外側から死が侵食してくるとは思ってもみなかった。あ、これが絶望か、なるほどなるほど。「本当の意味」で「理解」しました。とでも言っとかないと、保てない。はーこれが絶望か、もぐもぐ、ってしてないと。まっずいな〜ってしてないと。「死にてえな」と「死ねねえな」と「死にたくねえな」のバランスが崩れるとわたしはどうなるかわからない。困ったもんですね。

みんなはどうなんでしょう。しんどいのかなあ。こうなる前より今が楽しい最高って人いるのかな。それはとても素敵なことだね。わたしは今「みんな」がすごく遠くになってしまって心細いです。「みんな」は本当に生きているのだろうか？だって会わないと、生きているか死んでいるかなんてわからない。会ってもわからない場合すらあるんだから。生きているといいなーと、わたしが知っているすべての「みんな」に対して強く思います。「生きろ」とは言わないけど。

すごくしんどくなって、泣く一歩手前まで行って勢いで書き始めたので、別にオチとかないですし、でもみんな頑張ろうねもないです。今日はここで終わりです。なんか始めてから知ったんですが、noteにはサポートという機能があるんですね。自分で多分額を決められるんですよね？早速サポートしてくれた方々本当にありがとうございます。こんなしみったれた文章の後に感謝の言葉ですみません。2本連続で舞台が飛んだ廃業寸前の俳優に対してのサポート、お待ちしております。最強のものを見せるための復活資金といたします。

次はもっと元気な記事を書きたいな。