note用Shopify

Shopify Unite 2019で感じた、価値交換としてのコマースの役割

こんにちは、フラクタテクニカルソリューションアーキテクトの藤永です。今回は、6月に行われたShopify Unite 2019で感じた、Shopifyが現代のコマースで目指しているものと、コマースの役割についてお話しします。

Commerceの語源

そもそもコマースとは、ラテン語の「commerx」に語源があります。

「commerx」=「com」(共に)+「merx」(商品)

そしてこの言葉には、交際や交渉などの意味も含まれます。交際や交渉で行われているのは、価値と価値の交換であり、ここで取引が成立するというモデルです。
※1.トランプ風にいうとで「ディール」する。
※2. 「com」は日本語だと「交」が一番しっくり当てはまりそうですね。

その価値を表すものとして、商品や通貨、あるいは役務などが存在するわけです。この根本は、それらになんの価値があるのか(What)、どこで認められる価値なのか(Where)の理解と実行です。
これは今の言葉でいうところのProduct Market Fitでしょう。

Product Market Fitから考えるブランディングとマーケティング

なんの価値があるのか(What)はProduct側、
どこで認められるのか(Where)はMarket側の問題です。

そして、それがブランディングとマーケティングなのではないかと思うようになりました。

Product側の問題を突き詰めて表明し、受け入れてもらうのがブランディング。
Market側の問題を突き詰めて発見し、なければ作るのがマーケティング。

このふたつが交わった時に「ディール」する=価値を必要としている人の元にその価値が届く。そこに意義を感じているからこそ、長い歴史の間、人びとはコマースをやり続けているのだろうと思います。
※日本では近江商人の三方よしの考え方がこれであると考えられます。

その中で売上/利益は、そのためのメトリクス(評価指標)となります。

売上・・・どれくらいの価値が市場に届いたか
利益・・・自分たちが生み出した価値がどれくらいか

そして利益はなんのためにあるのか。より大きな価値を届けたい、より遠くへ届けたいときの資源であったり、価値と価値の交換を続けていくために必要な、手段としてもっとも重要なメトリクスです。

コマースの役割

現在は、コマースにテクノロジーの存在感が増してきています。
ただ、存在感が増しただけで基本は変わりません。いつの時代もそれは手段でした。

価値をつくるための手段、価値を届けるための手段。

どんどん新しくなっていく手段をどのように応用し、コマースへと実装していくのか。Shopifyはその一つの答えとして、ECプラットフォーム「Shopify」を提供してくれています。Shopify日本法人は、日本というマーケットに対して、日本のブランドが提供したい価値をどのようにしたら最大化するのかを考え、アプローチしています。

Shopifyパートナーの役割

そうして価値を最大化すべくつくられたShopifyを社会実装するのがShopifyパートナーです。その一員として私たちフラクタに何ができるのか、何をもたらすことができるのか。
それは、実装技術をカナダから劣化させずにもたらすこと、それをもって社会実装されたもののパフォーマンスを最大化させることなどである、とUniteを通じて改めて感じました。

Shopify自体もあくまで、社会実装していくための手段の一つですが、それが役立つところがどこなのか、どう届ければいいのかについて、Uniteで大きなヒントを得られました。

私たちの提供するブランディングサービスも社会実装され、価値の交換が活発になることを目指して日々取り組んでいきます。