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【イベントレポート】第3回「アフターコロナの世界でブランドはどう変わるか?」 #ALLYOURS木村さんインタビュー
5月21日(木)に「アフターコロナの世界でブランドはどう変わるか?」の第3回目をstand.fmにて開催しました。毎回「アフターコロナの世界でブランドはどう変わるか?」をテーマにゲストをお招きし、参加者のみなさんとコミュニケーションしながらお届けする音声イベントです。
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当日の熱量含めて聞きたい!という方はぜひ以下よりご覧ください。
ゲスト
第3回目は株式会社オールユアーズ代表取締役 CEOの木村 昌史さんをお招きし、アフター2020におけるブランドのありかたと変化について伺いました。
https://store.allyours.jp/
アフターコロナの世界でブランドはどう変わるか?
前回同様、事前に質問はご用意していましたが、今回はお話の中で木村さんのブランドについてのお話や、ブランド論について多様にわたるお話を伺うことができましたので、そちらをご紹介させていただきます!
※一部を抜粋、修正しての掲載となりますので予めご了承ください。
早い段階から対個人の方にオンラインでの
接客をしてきたが、いつからやろうと思ったか
木村さん:
もともと2月くらいからやろうと思っていました。オンラインストアがなかったら何しているか...など考えていて、もともとやりたかったことではありました。
お店は開けてなくてはいけないという観念にとらわれていたかもしれないですね。「お店を閉めてもいいんだ...!」という感覚になれました。
面白かったのは、オンライン接客中の5件中3件が離島のお客様だったりもしました。そうやって距離を気にせずにどんどん接客できたのはいい経験でしたね。
着心地の良いものは心を豊かにする
木村さん:
「はき心地」はやっぱり大事。着心地がいいという感情を言語化するのは難しいですね。
着心地がいいという理由で、ALL YOURSを外出自粛の中で「お家で着るもの」として選んでくれるのがとても嬉しいです。
着心地がいいものはこころを豊かにし、着ているものを気にしなくていいということは、他のことを考えれる余地が生まれる
逆説的に、究極何も感じないということは一番存在感がある。
ブランドの存在価値について
木村さん:
エンターテイメントの質が変わってきていると思っています。
テラスハウスのように「人が集まっているのを見ると楽しい」と思うだとか、人が何をみて楽しむかが変わってきていると思います。
一つの物語に対して、いろんな人が意見を出したい。それってとてもナラティブな考えですよね。
ブランドにはナラティブという思考が必要です。
お客様にいろんな解釈がある、ということがとても気持ちいい。着ている気持ち良さの基準は、人それぞれでいいんです。
人々が、なにか意見を出せるネタを提供しているという感覚を、ブランドが持つ必要がありますね。
河野さん:
「自分で語れる」か、なるほど...これからのブランドには日強い雨になってきそうですね。
ブランディングとは、お金をかけるものなのか
木村さん:
そこまですごくお金をかけるというより、
ALL YOURSというものをネタにお客さまがどう語れるか、をどうつくるかをブランドとしようと思いました。
カウンターカルチャーでファッションに意義を見いだすことについて)
今はカウンターするブランドがないかもしれないですね。
ある一つのセグメントにすごく好かれるブランド作りをしていく方に注目されるほうが多いかもしれません。
細分化して差異をだすより、統合して統一性を出す方が多くなるかもしれないと思います。
色々な人の解釈をとびまわれるのが人間のすごいところ
木村さん:
今はpost宗教の時代かもしれませんね。何か拠り所を欲す中でブランドがその対象となる。昔の一神教から、拠り所を分散させるという考えが現代では主流になりつつあります。
そこから、ブランドがやることに参加することが楽しい、と感じるようになるかもしれません。
環世界(かんせかい)、という概念があります。
※環世界:すべての生物にとって世界は客観的な環境ではなく生物各々が主体的に構築する独自の世界
蜂でいうと固定された環世界を持っているんですよ。でも、人間はいろんな環世界を移動できる。(=いろんなブランドの世界に浸ることができる)
環世界を移動できるということは本当に幸せなのかはわからないけど...
ちなみに、大乗仏教は昔からインターネットを表すようなことを言っていたんですよね。
それって、ハイパーテキストのことじゃん!と感じる一節もある
「紀元前の人たちがなぜインターネットを語っているの!?」と思うほど。。。
重々帝網(じゅうじゅうていもう)という言葉があるのですが、
一つだけで存在できるもの、というのはなくて、一つ一つをみるだけではわからないけれど、ネットワーク全体で見ると全体で観れる。あなたがいるから私がいる。という考えが紀元前からありました。すごいですよね。
今後のブランドのあり方について
木村さん:
変わってくると思います。
社会的立ち位置のあるブランドは変動ないかもしれないが、ほとんどのブランドが「享受するもの」から「参加するもの」へと変わってくると思います。
米国のブランドはもうそうなっていますよね。日本のブランドもどんどんそういうようになってくると思います。
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