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京都ワイン日記 寄り道編〜カーヴ田中屋にて、マキコレワインと出あう〜

こんにちは。
祝日、いかがお過ごしでしょうか。
木曜日のお休みって、いいですね。
年度末で忙しいけれど、明日1日頑張れば、また週末です。

さて今日は、京都滞在記の続きを綴ります。
よかったらお付き合いください。

◇京都滞在記シリーズ
1日目 四条河原町、日本庭園のあるワインバーへ
2日目 祇園のKENZO ESTATEワイナリーへ

私は知らない街で宿泊するときは、ランニングシューズを持参します。
夜明けより少し前にホテルを出て、街の中をゆっくり走ります。
朝は空気がすがすがしく、朝なら通行人が少ないので、観光地でも景色を楽しみながらすいすい走れます。

今回はお宿のある四条河原町を起点とし、二条城、両本願寺、京都駅周りを走りました。

日中の喧騒とは大違いで、ときどきお寺からお坊さんがお経を読む声が聞こえてきたり、動物たちが路上でのんびりしている姿を見かけることができました。

猫ちゃん

さて、そんなランニング中に出合ってしまったのが、今回ご紹介する酒屋さん、カーヴ田中屋さんです。

ビルの一角

四条河原町の大通りを西に向かい、新町通に面するお店です。

よし、今日はここに寄ってみよう。
そしてこの日の夕方、立ち寄りました。

朝は遠くから看板を見ただけだったので中の様子がわからなかったのですが、お店の壁にはワインがぎっしり。
そして店の真ん中にはカウンターがあります。
もしや、ワインが飲めるのかも?

店にはお客さんが誰もいないようです。
お店の方とのマンツーマン会話に、ドキドキ・・・・・・
大きな緊張と、少しばかりの期待を胸に膨らませながら、入口に向かいます。

「いらっしゃいませ」

店の中には女性スタッフさんがひとり。

「カーブの看板を見かけたので、つい入ってしまいました」

「どうぞごゆっくり(にこっ)」

(あっこの胸の高鳴り、絶対なんか欲しくなるシチュエーションだ‥‥‥)

扉を開けるとハーフサイズのワインがたくさん並んでいるのを目にし、そこで一気にテンションが上がってしまいました。

店内はそれほど広くはないのですが、フランスやイタリアのワインがたくさん並んでありました。
ワインのエチケットは伝統的な感じではなく、若い生産者が選びそうな、ポップなものが多い印象。
ワインにはそれぞれワインの説明が書かれたラベルがついていました。

スタッフさんの話によると、このお店は店長の意向で自然派ワインを扱っているとのこと。

「ここのワインはどれも有機栽培で作られているので、頭が痛くなることはないのですよ」

ほうほう、なんとなくお店のこだわりを感じます。

「しっ‥‥‥試飲もできるんですか」

「はい、できますよ。どんなワインがお好みですか」

この日は朝から走ったり、お稲荷さん登りをした後だったので、くたくたでした。
でも、だからこそ、体が濃いワインを求めていました(相関関係は謎)。

「そうですね、今はやっぱりコクのある赤の気分です」

そんな私にお姉さんが選んでくれたのがこちら。

ピエモンテのメルローと、
ボジョレーヴィラージュのガメイ

まずは右のボジョレーのガメイ。
ボジョレーといえばボジョレー・ヌーヴォー、コクの反対路線では?と思えてしまいますが、ヴィラージュはヌーヴォーとはまた別のワインです。
古木でとれたぶどうは甘みが凝縮されていて、さらに樽で寝かせることで厚みのあるワインになるようです。
実際、ぶどうがギュッと凝縮されていておいしかったです。

2杯目にいただいたのが写真左、ピエモンテのメルロー。
もちろんビオワイン。2年ほど小さな樽で熟成されたもののようです。
これはピエモンテらしさなのかどうか全然わかりませんが、とてもまろやかな感じ。

試飲中から、入り口近くのハーフワインの豊富ぶりになぜか目が離せません。
しかもほとんどがフランス産で、他のお店では見かけないものばかりでした。
どれも1,000円台で、物欲しげにひとつひとつ眺めていたら、お姉さんが丁寧に説明してくれました。

「(ハーフワインなら、ケースに入るかな……)この中でお姉さんのおすすめはどれですか」

「これですね!赤が好きな方におすすめです。ヴィンテージも古くて、本当においしいですよ。」

お姉さんが選んでくれたのがこちらです。

じゃん

コート・ドゥ・ローヌのシラー主体、2012年物。

お姉さんおすすめをチョイスしてお買い上げ。

さて帰ろうと思った矢先、店長さんがお戻りになりました。

「いらっしゃいませ!」

気のせいかもしれませんが、なんだか、話をしたそうな雰囲気を感じました。

関東から来たことやワインが好きなことなど雑談をしていたら、こちらのパンフレットをいただきました。

※スタバで記事書いてます
手書きがまた良い
金井さんについて


「うちではマキコレワインを取り扱っているんですよ」

「マキコレワイン」について、とっても情熱的に書かれています。

恥ずかしながら、私はマキコレワインをこちらで初めて知しました。
マキコレワインとは、金井麻紀子さんという方がご自身でワイナリーを巡り、生産者の話を聞いてセレクトした自然派ワインのことをいうそうです。

この金井さんは、ワイン業界では田崎真也さんの次ぐらいに有名な方とのこと。
全然、知らなかった……!

店長さんは金井さんの考え方に共感し、マキコレワインを販売しているとのこと。
また、このワインをより多くの方に知ってもらうために、お客さんに試飲してもらっているようです。

金井さんという素敵なすごい人の存在を知れたことはもちろんですが、マキコレワインを熱く語る店長さんも同じくらい素敵でした。

ワイン界隈には素敵な人がたくさんいるなと改めて思いました。

寄り道してよかったです。

みんなが幸せになるワインショップ カーヴ田中屋


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