⑤96歳で愛されている、幸せなおじいさん👴死の一歩手前からの生還

父の強運伝説の一番は、なんと言っても戦争の時のこと。
それは、戦争が負けたという放送の流れた8月15日.

父は、少年飛行兵に志願して戦争に行った。まだ、18歳だったが、
昭和20年の8月3日には19歳になっていた。

負けていたのにも関わらず、幹部は、父に出撃をしろと命令し、前夜はお風呂に入り、新しい褌を身につけ、遺書も書いたらしい。(髪も切った?とか)

その日、プロペラも回っていたそうだ。

だが、最後の、命令が届かない.

プロペラの回る飛行機の前で、待っていたら、「中止」との命令が。

父は、飛び立つ気満々だったため、置いてあったお酒を飲み干して暴れたそうだ。

飛び立っていたら、命はなかった.帰りの燃料は積んでなかったらしいから。

中止させたのは、宮様だったらしい。

あと、1日ずれていたら命がなかった。
いや、宮様が、中止してくださらなかったら父の命はなく、私たち姉妹もこの世には存在していない。

こんなふうに、すんでのところで、命が助かったことが、何度かある父。

父が強運だといわれる所以です。



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