③96歳で愛されている、幸せなおじいさん👴退院!


一般病棟に行くことを目標に.見守ってきた私たちですが、なんと、父、退院することに!
けれど、
入院する前は自由に動いていたし、トイレにも自分で行けていたのに、入院中にオムツになり、足も弱くなって、車椅子の生活になりました。

それでも、入院中には、
コロナの隔離病室で、ひとりで旅立ってしまうことだけは、なんとか、阻止したいと願っていたので、退院できただけ、ありがたいと思いました。

そして、96歳の父がいままで、どれほど頑張ってくれていたのか、ということにわたしは初めて気がついたのです。

①自分が飲みたい時、水が飲めること。
②トイレに行きたいときに、ひとりで、行けること。
③ご飯の後、自分で歯が磨けること.
④洗濯物を洗濯機に入れて洗い、乾燥機に入れて乾かせること.
⑤デーサービスに行く時に持っていくものを鞄にいれて、準備できること。
⑥デーサービスで使ったものを洗えること.
⑦お風呂に入れること.お風呂の浴槽をまたげること。

などなど。
退院してからは、誰かの手を借りないとできないです。お食事のあと、誰かに車椅子を押してもらわないと、洗面台にも行けないし、飲みたいお水も、誰かに準備してもらって、トロミをつけてもらわないと飲めないのです。

いままでは、それらを自分でやっていた父です.大きなはなまる!よくできました!のスタンプを押してあげたいです。

そして、わたしは、自分自身のもっている大きな幸せにも気がつきました。
誰かに手伝ってもらわなくても、飲みたい時に水が飲めること。
行きたいところに、行ける足を持っていること.
喫茶店にひとりでいって、本が読めること.
ひとりでお風呂に入れること.
歯を磨いたり、顔を洗えること.
ゆっくりと、トイレに入れること.

そんなことが、どれだけ、幸せなのかと気がついたのです。

ありがたいなあと思えます.

96歳の父が身をもって教えてくれたことです。

#創作大賞2023
#エッセイ






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