動物対抗全地球大ビンゴ大会

人間たちが環境を破壊し、生態系を崩壊させ、地球を我がもの顔で支配したため、動物たちはついに立ち上がりました。
「人間たちは我々を動物園に閉じ込めて保護した気になっている。しかし、人間も地球という大きな動物園の一員にしか過ぎないことになぜ気づかないのだ」
そこで動物たちは、人間と勝負をすることにしました。
力の強さや足の速さで勝負をしても、人間は卑怯だといって納得しないかもしれません。
「完全に運だけの勝負なら、言い訳はできないだろう」
動物たちはそう考えました。かくして、地球上のすべての動物が参加する大ビンゴ大会が行われることになりました。
器用なゴリラがガラガラを回し、出てきた数字を大きな声のカラスが読み上げます。馬が走って遠くまでそれを伝え、虫が紙をかじって穴をあけます。人間は記録をとりました。
結局、同時に「ビンゴ!」と叫んだものがいくつかいて、勝負は引き分けとなりました。
これからも地球という動物園は続きます。

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