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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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#電車

三浦半島へ京急で遊びに行った話

関東近郊には都心から日帰り旅行しやすいスポットが多数存在するが、鉄道を使うと交通費が高くついてしまう。 しかしながら京急電鉄では三崎口・横須賀までの往復乗車券(途中下車・バス利用可能)、現地で交換できるお食事券、特定施設の入場券がセットになった切符が発売されている。それが「みさきまぐろきっぷ」、「よこすか満喫きっぷ」である。 今回はそんな「みさきまぐろきっぷ」を使って三浦半島へ日帰り旅行に行ったお話。前述の通り途中下車可能なため、時間があればみさきまぐろきっぷで横須賀に立ち

人面機関車を見に行った話

鉄道旅の目的は、非日常感を味わうことだと思う。 いつも通勤や通学で使っている路線とは別の列車に乗って、いつもと違った車両で、いつもと違った景色を眺めるだけでも鉄分がみるみると補給されていく。 (さよならムーンライトながら) ……と言ってしまうと同業者の方々にしか賛同されない気がするが、非日常な鉄道の代表格、蒸気機関車なら非鉄オタ民でもロマンを感じる方は多いのではないか。 というか、鉄オタよりもむしろ一般人の方が「SLに乗りに行こう」と旅を計画することが多い気がする。特に

22時間かけて名古屋から仙台までフェリーで移動した話

フェリー、それは最も贅沢に時間を使う移動手段。今回の内容は前回名古屋で鉄オタ活動をしていた続きになる。 名古屋から仙台は新幹線を使うと3時間半。東京駅での乗り換えを考慮すると飛行機を利用する人の方が多いかもしれない。 18きっぷを使う場合は在来線で13時間。1日移動に使いたくなければ夜行バスも走っている。 そんなわけでわざわざ22時間もかけてフェリーを利用するという選択肢はあまり合理的ではないだろう。 ……それでも、フェリーでの旅にはロマンがある。 太平洋フェリーは名

名古屋で鉄オタ活動していたらなぜかバスが来た話

突然だが鉄道の定義とは何だろうか。辞書を引いてみると以下のような記述があった。 レールを敷き、その上に電車・列車などを走らせ、人や貨物を運ぶ陸上交通機関。日本では明治5年(1872)の新橋・横浜間の開業を最初とする。 (goo辞書より引用) ……なるほど。鉄道は専用のレールを敷いてその上を走る必要があるため、道路の上を走るバスなどは鉄道には当てはまらないわけだ。「そんなん当たり前やろ!」と思うかもしれないが、名古屋にはこの定義を揺るがす鉄道が存在した。そんなわけで今回は

台湾で鉄オタ活動をしていたら駅員さんと仲良くなった話

今回は台湾の台北に遊びに行った際のお話。 なんで台湾に?台湾を行き先に選んだ理由は特になく、とりあえず海外に行ってみたいという気持ちだった。そもそも私は大学に入るまで旅行などほとんど行かない人生を過ごしており、宿泊を伴う一人旅もしたことがなかった。 そんなわけで大学では一人旅に挑戦しようと考え、どうせなら国内よりも海外の方が面白いのではないかと思い、速攻でパスポートを取得した。 しかしながら初の一人旅が海外というのはなかなか挑戦的であったため、距離的、文化的に最も日本に近い

夜行列車を使い0泊3日で大阪に行ってきた話

今回は初めての国内旅行のお話。しかも複数人旅行である。といっても二人だが。 私は基本的にソロプレイ専門のため複数人で旅行へ出かけるのは大変珍しいのだが、まだ高校を卒業直後の私にとって夜行列車は少し挑戦的であるという理由があった。 とはいえ私が立案したわけではなく、高校の友人(イニシャルをASCII変換して足すと159になるため以下159系と呼ぶ)が誘ってくれたのだ。 ちなみに私はなぜかいつも旅先でトラブルに巻き込まれる体質なのだが、159系も同様で高雄で飛行機が飛ばなかっ

パリで鉄オタ活動していたら白人への偏見に気付いた話

ステレオタイプってなかなか払拭できない。 今回は前回のイギリスに続き、留学から帰る途中でフランスに立ち寄った際のお話。 なんでパリへ?パリを訪れた理由はまたしても特に無く、ロンドン行くならパリも寄っていかないとねという軽いノリでパリに訪れたのである。 滞在期間は4日間で、丸々観光に使えるのは2日間。ロンドンに比べれば時間はあるものの、あまり余裕はないため観光地巡り、市内散策、鉄分補給にそれぞれ効率的に時間を振り分けることにした。 パリの事前情報 一応観光ルートを計画し

ロンドンで鉄オタ活動していたら英米文化の違いを実感した話

イギリスとアメリカって全然違う文化。 今回は前回に引き続き、留学から帰る途中にロンドンに立ち寄った時のお話。 前回はきんモザの聖地巡礼のためにロンドン市内は一瞬タッチしたのみですぐに田舎の方へ行ってしまったのだが、今回はガッツリ観光していく。 イギリスの滞在期間は5日間を予定していたのだが、NYで空港に放置されて1日潰れたため4日間に。 しかもそのうち一日半を聖地巡礼に費やし、最終日はあまり時間がないため丸々観光に使えるのは1日だけとなってしまった。 そんなわけで、各

きんモザの聖地巡礼に行ったらリアル金髪少女に遭遇した話

聖地巡礼に行ったら、不思議な出会いがいっぱい。 今回は留学から帰る途中、ロンドンに立ち寄った際に「きんいろモザイク」(略してきんモザ)という作品の聖地巡礼をしたお話。 きんモザってなんぞや?という方のためにWikipediaのあらすじを載せておくとこんな感じだ。 イギリス・コッツウォルズでホームステイをしていた大宮忍に、帰国からしばらく経った高校1年生のある日1通のエアメールが届く。差出人はイギリスで出会った少女、アリス・カータレット。なんと今度はアリスが日本に来るとい

ニューヨークで鉄オタ活動していたら空港に一日放置された話

私はなぜかいつもトラブルの多いトラベルをしている。 今回は留学を終えて日本へ帰国する途中、NYに立ち寄ったときのお話。 前回の記事はコチラ。 いざNYへ 留学先のフィラデルフィアからアムトラックに乗りNYへ。 長距離列車のターミナルはペン・ステーションと呼ばれる駅で、マンハッタンのど真ん中に位置する。 外へ出るとそこはもう大都会。 都会の洗練さと、長い歴史を感じさせる荘厳さがうまく融合している感じ。 道路も車で埋め尽くされている。 ビルの高さが異常。縦に長過ぎる

鉄オタ活動していたらアメリカの社会構造を実感した話

「人種のるつぼ」という言葉をご存知だろうか。 中学や高校の地理で扱う内容なので誰もが一度は習った言葉だと思う。Wikipediaによると…… "「人種のるつぼ」(じんしゅのるつぼ、英: melting pot)とは、多種多様な民族が混在して暮らしている都市、またはその状態を表す言葉。多民族国家アメリカ合衆国を象徴する言葉として有名である。それぞれの文化が互いに混じり合って同化し、結果として一つの独特な共通文化を形成していく社会(文化多元主義)を指す。" ( https:/

ロサンゼルスでアメリカ版コミケに参加したかった話

コミケという言葉をご存知だろうか。 言葉だけは知ってる人や、なんとなくのイメージはわかる人、参加したことある人など様々だと思う。参加した経験をお持ちの方はオタクだ。私と同類である。 一応Wikipediaの説明を載せておくとこんな感じだ。 "コミックマーケット(Comic Market、略称:コミケ、コミケット)とはコミックマーケット準備会が主催する世界最大の同人誌即売会である。 毎年8月(通例、8月15日頃の旧盆にかかる週末[3])と12月(通例、御用納め以降 - 大

フィリピンで鉄オタ活動をしていたらスラム街に迷い込んだ話

私は鉄道オタクである。前回の記事では中国へわざわざ鉄分補給に行ったのだが、ちょうどその1年前にはフィリピンに行っていた。今回はそのお話。 前回の記事はコチラ。 なんでフィリピンへ? 実はフィリピンへ行こうと思った理由は鉄道のためだけではない! というのも、日常会話の英語力が伸び悩んでいた当時の私は「実際に英語をゴリゴリ使う環境に身を置けばいいじゃん!」と考えていた。 そんなわけで英語が日常的に話されている国としてフィリピンと香港が候補に挙げられた。ちなみにフィリピンで

中国で鉄オタ活動をしていたらスパイ容疑で逮捕された話

突然のカミングアウトだが私は鉄道オタクである。 乗るのも撮るのも大好きだ。 好きな車両は205系。特に武蔵野線の205系は思い出深い。 いつも乗る黄色い電車ではない、無骨なステンレスの上にオレンジバーミリオンを身にまとったその電車は、幼少期の私をいつもと違う場所へ運んでくれた。 だがしかし、満員電車は大の苦手である。まさに現代の奴隷船!健康で文化的な最低限度の生活が送れているとはとても思えない。 この写真は都心のターミナル駅のものかと思いきや大間違い。なんと埼玉県は所