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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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記事一覧

中国本土から陸路で香港に渡り重慶大廈に泊まった話

広州から陸路で香港を目指す旅行記、その3。前回は広州から高鉄で深圳へ向かい、中心部を街歩きしながら深圳湾口岸にて香港へ入国したところまでを書いた。今回はその続きから。 さっそくバスに乗車して香港へと出発。 前回も少し述べたが、深圳~香港を陸路移動する場合は鉄道を利用するのが一般的なため、バスの乗車率は低めだった。元々の予定では地下鉄の硬い椅子に長時間座るつもりだったが、それよりはバスの方が満足度は高そうだ。 深圳湾口岸の貨物ターミナル的な場所の横を通り過ぎ…… 香港へ

広州と深圳の中心部を街歩きした話

広州から陸路で香港を目指す旅行記その2。前回は、陸路出国によるビザ免除というイレギュラーな旅程を組んだせいで紆余曲折あったものの、無事に広州に到着し主要観光スポットを巡った話を書いた。 今回はその続きで、翌日の朝からスタート。 ぶらぶら街歩き朝7時ちょい前あたりから宿を出て街に繰り出した。この時間だとまだ人通りも少ないため、街の写真を撮るなら朝の散歩はおすすめだ。 前回も少し述べたが建物の色は白や灰色が一面続いており、赤・緑のアクセントカラーや茶色の建物はほとんど見られ

広州市街の観光スポットを巡った話

国内旅行と海外旅行。私は断然海外派のバックパッカーなのだが、某感染症によりめっきり行けなくなってしまい、せっかく取得した5年パスポートも内3年はただの冊子と化してしまった。感染状況の隙を見計らって国内旅行に励む日々が続いたが、2024 年には世界的にも収束の傾向が見え始め海外旅行の機運も高まりつつあり、「このタイミングで行くしかない!」と飛び出したのである。 なぜ広州へ?今回の目的地は中国。実は中国を訪れるのは2回目で、前回はコロナ直前の 2019 年 12 月に訪問してい

川越から東武越生線・秩父鉄道・ニューシャトルを乗りつぶし、徒歩とバスを乗り継いで一筆書きで一周した話

支線と盲腸線を乗りつぶす一筆書き旅行記。少し前に東京西部の支線を一筆書きで巡るミニ旅行記を書いたが、今回はその埼玉版。タイトルで全てを説明しようとした結果だいぶ長くなってしまった。 今回のターゲットは東武東上線の支線である東武越生線と、さいたま市を走る新交通システムのニューシャトル、そして秩父鉄道の東側。ちょうど良い感じにバラけているため、来た道を折り返さない一筆書き旅行にチャレンジしてみた。ちなみに以前の記事で述べたが、私は一筆書き旅行、特に行き止まり路線である盲腸線から

鹿児島市電を乗りつぶして市内の史跡を巡った話

九州の西側を巡る旅行記、その7。いよいよ最終回である。前回まで、飛行機を乗り継いで五島列島へ行き、そこからフェリーで長崎市へ、在来線で吉野ヶ里遺跡に寄り道しながら甘木鉄道と西鉄甘木線を乗りつぶし、西鉄久留米から JR 久留米まで歩いて九州新幹線で鹿児島中央駅に到着……といった旅程だった。今回は鹿児島市電の乗りつぶしと市内の観光について扱う。 鹿児島市電乗りつぶしというわけでさっそく鹿児島中央駅からスタート。 まずは鹿児島の街に繰り出す……かと思いきや、ちょうど在来線の日豊

甘木鉄道と西鉄甘木線を乗りつぶしてJR久留米駅まで歩いた話

九州の西側を巡る旅行記、その6。今回は福岡県南部を走る2つのローカル線をまとめて乗りつぶしていく。 前回は佐賀市の中心部を軽く散策した後に吉野ヶ里遺跡へ向かい、無料巡回バスを有効活用しながら主要スポットを見終わったところまでを書いた。 今回はその続きで、神埼駅からスタート。 駅のホームに下りてから少し待つと鳥栖行きの列車がやってくる。日中時間帯の長崎本線は普通列車に限ると1時間 1~2 本ペースとなっており、便によっては最悪1時間近く待たされることもあるため、今回はタイ

吉野ヶ里遺跡へ行った話

吉野ヶ里遺跡。弥生時代の大規模な環濠集落跡であり、学術的に大変貴重な資料や情報が集まっている日本最大の遺跡だ。……というのは社会科の授業で誰もが触れる内容だが、実際に現地へ行った経験を持つ人は少ないだろう。そんな吉野ヶ里遺跡へ行ってみた話。 前回は長崎市中心部の定番観光スポットを巡り、日も完全に沈んだ夜中に佐賀駅に到着したところまでを扱った。今回はその続き。 佐賀中心部を散策というわけで翌朝からスタート。まだ日も昇りきらぬうちに宿を抜け出し、佐賀市の中心部をぶらぶら。残念

【後編】1日で長崎市の観光スポットを巡り長崎市電を乗りつぶした話

約22時間半で長崎市内の主要観光スポットを一通り訪問し、長崎市電の全線完乗も達成する大忙しな旅行記その2。 前回は長崎港から上陸し階段だらけの街をぶらぶらと歩いた後、眼鏡橋・中華街・出島などの定番スポットを巡りながら、長崎市電を半分程度乗りつぶしたところまでを扱った。今回はその続きで、グラバー園の観光から開始。 グラバー園を観光グラバー園を観光する場合、基本的には坂の下の入口から入ってぐるっと周って再び坂の下の出口から出る……といった流れになる。しかし、実は坂の一番上に別

【前編】1日で長崎市の観光スポットを巡り長崎市電を乗りつぶした話

約22時間半で長崎市内の主要観光スポットを一通り訪問し、長崎市電の全線完乗も達成する大忙しな旅行記。鉄オタ成分を除けば観光の時間をもう少し取れるため、うまくカスタムすると王道旅行のモデルコースになるかもしれない。 前回・前々回と、五島列島の福江島をぐるっと巡る旅行記を書いた。今回はその続きで、ジェットフォイルで福江島を脱出したところからスタート。 日も沈んだところでぼんやりと窓の外を眺めていると、延々と続いていた海の景色にぽつぽつと陸地が見え始めてくる。 でかい橋の下を

【後編】離島の絶景を目指し、飛行機を乗り継いで五島列島に行った話

五島列島の福江島をレンタカーでぐるっと1周する旅行記、後編。前回は悪天候で遅延しながらも五島福江空港に到着し、そこから反時計回りで定番観光スポットを巡っていった話を扱った。今回はその続きで、翌朝からスタート。 朝日を拝む日の出を待ちつつ、宿周辺の海岸をぶらぶら。 遠景には前回飛行機から見えた黄土色の丘。目立つ色しているなあ。 五島列島は日本の中でもかなり西に位置するため、東京などに比べると日の入り・日の出は遅め。 特に今回は1月下旬という日の短い時期であるため、朝食を

【前編】離島の絶景を目指し、飛行機を乗り継いで五島列島に行った話

離島。アクセスするには船や飛行機での移動が必須になるため、到達難易度は高い。だからこそ独特の文化や歴史、そして手付かずの自然が数多く残されており、旅行先としては大変魅力的だ。今回はそんな離島の中でも比較的アクセスの良い五島列島の福江島に行ってみた話。 まずは福岡空港へアクセスが良いと言っても、五島列島が位置するのは長崎県。東京から向かう場合は福岡空港で乗り継ぐのが一般的だろう。というわけでさっそく羽田空港からスタート。 いつもよりもなが~~い保安検査証が出てくる。国内線で

京王競馬場線・西武多摩川線・メトロ方南町支線を一筆書きで乗りつぶした話

支線。メインルートである本線から分岐して伸びる鉄道路線のこと。幹と枝の関係に喩えて枝線とも呼ばれる。多くの人や貨物が行き交う本線に比べて輸送量は少なく、その多くがいわゆる盲腸線であることから、私のような来た道を戻りたくない原理主義者にとっては乗りつぶしも面倒。 今回はそんな支線を3線、重複なしの一筆書きルートで乗りつぶしてみたという話。私は盲腸線を折り返さずに乗りつぶすことに並々ならぬ情熱を注いでおり、興味があれば以前の記事も参照してほしい。 旅の始まりは武蔵境からという

小豆島の絶景と瀬戸大橋の夕日を見に行った話

四国をレンタカーで1周する旅行記その6、小豆島・高松編。いよいよ最終回だ。前回は松山を脱出して金刀比羅宮と父母ヶ浜を観光してから高松に到着したところまでを扱った。今回はその続きから。 前回高松に着いたのが夜だったため、その日は特に観光もせずに翌朝を迎えた。で、さっそく高松観光!……といきたいところだが、今回は旅程の都合で高松市街の観光は全くせずに小豆島へ日帰りで遊びに行くことになった。 フェリーで小豆島へというわけで高松港へぶらぶらと歩いていくと、高松城跡を発見。高松城は

日本のウユニ塩湖、父母ヶ浜へ行った話

見渡す限り広がる湖と、湖面に反射して映し出される大空。この世のものとは思えない絶景で有名なウユニ塩湖だが、南米のボリビアに位置するため到達難易度は非常に高い。しかし、日本にもウユニ塩湖っぽい景色が楽しめるジェネリックウユニ塩湖がいくつか存在する。今回はそのうちの1つである父母ヶ浜へ行ったお話。 というわけで四国をレンタカーで1周する旅行記その5、スタート。前回は松山城や道後温泉を観光する王道旅行と伊予鉄で鉄分補給するオタク旅行が混ざった闇鍋旅行記だったが、今回は純度 100