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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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150周年パスで超快速スノーラビットと特急いなほに乗った話

2022 年 10 月、新橋~横浜間に鉄道が開業してから 150 年となる節目を記念し、「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」というフリーきっぷが発売された。特急や新幹線も含めた JR 東日本の全線に3日間乗り放題で、指定席も4回までは無料で取れて価格は 22,150 円という破格のきっぷだ。私は残念ながら都合がつかず見送ったが、翌年の2月にも再販されたため嬉々として突撃した話。 あまりにもオトクなのでとりあえず購入してから旅程を考えるという行き当たりばったりな

房総半島1周ついでに京成千原線と千葉モノレールを乗りつぶした話

2023 年夏、世の大学生が夏休みを謳歌する中、私は研究を完全に放置して就活に励んでいたつけが回り実験に追われる日々を過ごしていた。そんな中、「就活終われば時間もできるし旅に出るだろう」と思っていた体が鉄分不足を訴え始めたため、平日に1日だけ時間を作って房総半島へ鉄分補給しに行った話。 今回の旅では鉄分補給のための乗り鉄がメインの目的になるため、駅の外に出てぶらぶら観光というのはあまりない。というか暑すぎて外出たくない。このような改札外へ出ない乗り鉄旅の場合、大回り乗車を活

トラブルの多いトラベラー、福岡で5種の交通手段を使いこなす

トラブルの多い九州旅行記その4。前回の熊本では Google マップの案内に騙されたり、割引になるはずの入園料が通常分取られたり、宿の入口が開かなかったり……と、いろいろトラブルに巻き込まれた。 今回はその続きで、熊本観光を済ませ時間ギリギリに熊本駅へ戻ってきたところからスタート。 鹿児島本線を北上熊本からは鹿児島本線に乗って福岡を目指す。大分方面から乗ってきた豊肥本線の近郊区間と同じく、短編成にロングシートというやや旅情に欠ける車両だ。急いでいたので写真はなし。 熊本

トラブルの多いトラベラー、熊本市電と熊本電鉄をくまなく乗り潰す

トラブル巻き込まれ体質の限界旅行民が九州へ初上陸した旅行記その3。前回は大分と別府を観光した後に豊肥本線を鈍行列車で横断し、熊本駅に着いたところまでを書いた。 今回はその続きで熊本市内の観光からスタート。熊本には路面電車の熊本市電のほかに郊外へ伸びる私鉄の熊本電鉄も走っており、地方都市としてはそれなりに充実した鉄道網を有している。今回はそれらの路線をくまなく乗り潰すことに挑戦。 市電乗りつぶしJR の熊本駅はそれなりに規模の大きな駅だが、周辺は「綺麗に整備された玄関口」と

トラブルの多いトラベラー、温泉に浸かれない体質だが別府へ行く

なぜかトラブルに巻き込まれることの多い限界旅行の民が九州へ遊びに行った旅行記その2。前回は飛行機に乗り遅れそうになりながらもなんとか宮崎空港に降り立ち、宮崎市内を観光した後に特急にちりんで日豊本線を北上、大分駅に到着したところまで書いた。 今回はその続きで、大分駅からスタート。 大分観光というわけでさっそく街歩き開始。大分駅の北側が街の中心部らしく、商業施設やオフィスがごちゃごちゃと密集しており人も多かった。一方で南側は近年になってから整備された新市街となっているようだ。

トラブルの多いトラベラー、九州に初上陸する

私はなぜかいつもトラブルの多いトラベルをしている。うっかりスパイ容疑をかけられたり、スラム街に迷い込んだり、Google マップの案内に騙されて崖を滑り落ちたり、飛行機が欠航になって空港に丸一日放置されたり……と枚挙に暇がない。 自分自身のうっかりミスに起因するトラブルもあるが、外的要因による防ぎようのないトラブルも多いのはなかなか理不尽。とはいえ私は1度寝れば大抵のことはどうでもよくなるタイプなので、「まあトラブルも旅の醍醐味だよね」というなんともドMな発想で旅を続けてい

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【後編】

「北海道&東日本パス」を用いて鈍行列車を乗り継ぎながら青森県の竜飛岬へ向かう旅行記、完結編。前回と前々回で道中の観光や街歩きをしながら津軽線の三厩駅にたどり着いたところまで執筆した。 三厩から竜飛岬までは町内バスを利用することになる……のだが、実はこのバス、帰りの最終便は日の入りとほぼ同時に竜飛岬を発車してしまう。そんなわけで今回はレンタカーでアクセスしつつ、ついでに車中泊で宿泊費を浮かすという作戦に出た。1人旅では正々堂々と公共交通オンリーで行きたい主義なのだが、秘境の旅

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【中編】

鈍行列車に乗り放題の「北海道&東日本パス」を用いて青森県の竜飛岬へ向かう旅行記。前回は松島観光を済ませたところまで執筆したため、今回は東北本線の松島駅からスタート。 盛岡を目指す郡山からずっとボックスシートのある列車だったが、ここからはひたすらロングシート地獄。東北地方の随所で見られる 701 系電車の登場だ。 で、サクッと終点の小牛田(こごた)に到着。 小牛田は南北に連なる東北本線の他に、西から陸羽東線、東から石巻線が交わるジャンクション駅だ。……といっても駅周辺に何

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【前編】

2021 年夏、相次ぐ緊急事態宣言によって外出の自粛が続きオリンピックも無観客での開催となっていた。そんな中、私は院試の勉強をもくもくと続けており旅行などとは無縁の生活を送っていた。 8月に院試は無事に終わり開放されることになるが、数ヶ月に及ぶ受験生活で体は限界を迎えており、今すぐ旅に出かけないと気が狂いそうな状態にあった。コロナ禍ではあるが試験直前の2ヶ月はほぼほぼ自室に引きこもっており、外部との接触はわずかだったため病原菌にはなり得ないだろう……という気持ちで家を飛び出

三浦半島へ京急で遊びに行った話

関東近郊には都心から日帰り旅行しやすいスポットが多数存在するが、鉄道を使うと交通費が高くついてしまう。 しかしながら京急電鉄では三崎口・横須賀までの往復乗車券(途中下車・バス利用可能)、現地で交換できるお食事券、特定施設の入場券がセットになった切符が発売されている。それが「みさきまぐろきっぷ」、「よこすか満喫きっぷ」である。 今回はそんな「みさきまぐろきっぷ」を使って三浦半島へ日帰り旅行に行ったお話。前述の通り途中下車可能なため、時間があればみさきまぐろきっぷで横須賀に立ち

いまさらながらiOSをAndroidと比較してみる

世の中には多種多様な派閥争いが存在する。「きのこ派vsたけのこ派」、「つぶあん派vsこしあん派」、「目玉焼きの醤油派vsソース派」などなど、なぜか食べ物ばかり思い浮かぶがとにかく枚挙にいとまがない。 このような派閥争いは時にどちらが良い・悪いといった極端な二極化・二元論的な論争につながることもある。 そうなってくると建設的な議論はもはや成立せず、思考停止の批判・誹謗中傷が飛び交う不毛な争いと化してしまう。 「民主主義的な規範の弱まりは政党の極端な二極化に根ざしたものである

人面機関車を見に行った話

鉄道旅の目的は、非日常感を味わうことだと思う。 いつも通勤や通学で使っている路線とは別の列車に乗って、いつもと違った車両で、いつもと違った景色を眺めるだけでも鉄分がみるみると補給されていく。 (さよならムーンライトながら) ……と言ってしまうと同業者の方々にしか賛同されない気がするが、非日常な鉄道の代表格、蒸気機関車なら非鉄オタ民でもロマンを感じる方は多いのではないか。 というか、鉄オタよりもむしろ一般人の方が「SLに乗りに行こう」と旅を計画することが多い気がする。特に

突如JRのタダ券を貰ったのでチャリを持って北へ向かった話

旅行の際、現地までの移動手段や宿泊先はどれくらい前に決めるだろうか。 私は計画通りに動けない人種のため細かい旅程はほとんど決めないが、大まかな旅程はかなり早めに決め、全速力で飛行機や宿の予約を取るタイプである。海外旅行だと3ヶ月前、国内だと2ヶ月前くらいに決められると満席になることも少なく、値段的にもかなりお得だ。 しかしながら、珍しく宿も取らずに出発してしまったのが今回のお話。 JRのタダ券を貰う2018年の夏、秋の文化祭に向けた準備やサークルの方針について話し合うた

【2021年】「変えられた年」から「変える年」へ

2021年がやってきた。あけましておめでとうございます。 ちなみに2021を素因数分解すると43*47になる。今までの人生で1番難しい素因数分解だった。 今回はとりあえず元旦にしておきたい実績を解除したため、書き初めを書いていく。ちなみにアナログでの書き初めは中学生以来書いていない。 (もちろん私の字ではない) 今日達成した実績は3つある。 その1 初日の出を拝む朝起きたらまず最初に消化する実績ではなかろうか。ちなみに私は生活リズム維持ガチ勢のため、年明けだろうと関