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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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2020年6月の記事一覧

灼熱地獄のアブダビで死にかけた話

日本の夏は油断していると暑さで死にかけるが、アブダビでは油断しなくても死に直面する。 今回は前回のベネルクス3国に引き続き、留学から帰る途中でアブダビに立ち寄った際のお話。 アブダビについてアブダビはアラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国で、アブダビ市はUAEの首都となっている。 UAEと言えばドバイが有名だが、連邦の面積の80%はアブダビが占めており経済規模もアブダビが圧倒的に大きい。 ( Wikipedia より引用) とはいえアブダビの経済は石油依存の割合

空を切り取る 1

カメラを構えるというのは、その瞬間の、ある世界を、一部だけ切り取る行為だ。 150分の1秒の、空が魅せる表情を、狙う。 まだまだ、ベストな表情を残せている気はしないけれども。 作風が、定まらないけれども。 探していく。 おわり

雨のブリュッセルで駆け込み乗車に失敗した話

東京では毎日駆け込み乗車という名のエクストリームスポーツが開催されているが、私は参加したことがほとんどない。 今回は前回に続き、留学から帰る途中でベネルクス3国に立ち寄った際のお話。 なぜベネルクスへ?このパターンに飽きてきた感はあるが、またしても特に理由はなく、予約した最安の飛行機の便がアムステルダム発のため、ナンシーからアムステルダムまで移動する必要があったのである。 そしてついでにルクセンブルクとブリュッセルに寄り道していこうという思惑だ。 ルクセンブルクへナンシ

大きく曲ったクネクネの木

就活もしていない、バイト以外働いたこと無い。特に才能も無い 普段楽観的な私ですが、たまに自分の無能さに不安を感じることがあります。 そんな時中国の古典荘子は、「無能なままでいいんだよ。」と語りかけてくれます。 真っ直ぐな木とクネクネの木昔、恵施という人がいました。 その人は荘子に向かって、言いました。 「自分家には大木がある。根本はボコボコしていて到底まっすぐにはならない。その枝はというと、クネクネしている。こんな木はとても木材には適さず使い道が無い。」 そして

紫陽花と井の頭公園。

吉祥寺で羊毛やら綿やらから糸を紡ぐ練習のあとの帰り道、井の頭公園でしゃしん。なんだ、このスローライフ感。 実際は必要に駆られて尋常ではない量を紡がなくてはならない状況なので、余裕など微塵もない。 この話もしたいけれど、今日は新鮮なうちに写真を。 買ったばかりのカメラを濡らすまいと片手で傘を差しつつの撮影。なんだかいろいろ雑になってしまったなと撮りながら思いつつ、ただただ時間を忘れて楽しみました。 ボケるのがただただ楽しいカメラ入門者の写真たち。もっとうまくなりたいなあ。

スマホカメラ原理主義者、カメラを買う

いまさらカメラを買いました。Panasonic LUMIXのgx7mk2という型落ちモデルです。 私は、スマホカメラ原理主義者です。 Pixelシリーズを御覧なさい、カメラがソフトウェアによって進化していきますよ。こんなにおもしろいカメラがかつてあったでしょうか。 しかもとても美しく撮れる。ポートレートモードもすごい。もう何も文句はないです。 というわけで、いままで、誰に何を勧められようとも、カメラは買わん! という頑固親父を貫いてきました。 じゃあ、なぜいまさら、カメ

大学編入記5-大学に入ったら魔王になった話-

 テストとレポートが忙しくて週一だったはずの更新が遅れてしまいました。最終回です。編入記の締めくくりとして、私が考える大学での学びについて書こうと思います。 今までのあらすじ:高校卒業後に入学した大学で自分を見失った私は魔王になってしまいました。しかし、他大学に編入したことで「大学で学びたいことを学ぶ」という本来の目的を達成し、荒んだ心には再び平穏が訪れ、そして人間へと戻ることができました。今ではすっかりキラキラ女子大生です。嘘です。  大学での学びについて、まず、私は「

ごちうさの聖地巡礼に行ったら大陸文化の複雑さを実感した話

あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~ 誰もが一度は聞いたことのあるセリフだと思う。 もし聞いたことのない方がいたら私とは別の世界の住人ということになる。 そんな異世界人の方々のためにWikipediaの説明を引用しておく。「ご注文はうさぎですか?」(略してごちうさ)という作品から生まれた流行語だ。 第1期の放送時には「あぁ^〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜」という流行語が生まれ、「アニメ流行語大賞2014」で第4位となった。これは作中の台詞ではなく、オープニング

社会運動の参加を強制しないで。私はもっと一人で考えたい

どうせみんな偽善者だ。 フェミニズムとかBlackLivesMatterに参加している人だってもう偽善者にしか見えない。これが正義だなんて SNSで言っても、みんな隣にいる人と対話しようとなんてしない。自分がまるで完璧な善人であるかのように自分の犯した間違いとは向き合おうとしないじゃないか。 私は悲しい。 「声をあげないのは差別しているのと一緒だ」って参加を強制しないでよ。 友人と差別について議論して学んで、私は心から変わりたいと望んでいる。でも、SNSで自分の意見を

パリで鉄オタ活動していたら白人への偏見に気付いた話

ステレオタイプってなかなか払拭できない。 今回は前回のイギリスに続き、留学から帰る途中でフランスに立ち寄った際のお話。 なんでパリへ?パリを訪れた理由はまたしても特に無く、ロンドン行くならパリも寄っていかないとねという軽いノリでパリに訪れたのである。 滞在期間は4日間で、丸々観光に使えるのは2日間。ロンドンに比べれば時間はあるものの、あまり余裕はないため観光地巡り、市内散策、鉄分補給にそれぞれ効率的に時間を振り分けることにした。 パリの事前情報 一応観光ルートを計画し

男子高校生が女子いっぱいの吹奏楽部に入ればハッピーだろうか、いやそんなことはない。

バシッ! 一瞬のことだった。 腹部に大きな衝撃を受け、気づいたころには宙に身は投げ出されていた。 地球に引き寄せられるようにして落下が始まり、次の瞬間には毛虫の体は地面にたたきつけられる。 毛虫をたたき飛ばした彼女はそのまま口を開いてこう言った 「それで君は反省しているの?」 最上級生全員に囲まれる中、静かに僕は答えた。 「いいえ、僕は間違っていません。」 ✜✜✜ これは僕が高校一年生のとき春先にあった出来事の話である。当時僕は一切経験の無かった吹奏楽部に入

外出れないし、関東だけど胡椒を育ててみるっ

普通、胡椒は沖縄とか、あたたかいところで育つ植物です。寒いのは苦手です。…なんだか自己紹介みたいですね。私も冬は苦手です。 今回、私が手に入れたのは、「黒胡椒」と呼ばれる品種らしいです。寒さに強いとかではなく、もろフツーの胡椒です。そうです、みなさんが今食べてるやつです。黒いやつね。 入手経路はちょっと内緒です😝 あ、別にやましいことがあるわけじゃなくて、ちょっと個人的なことになるので… っていうだけですからねっ! 「アフターコロナ」「withコロナ」とか言われて、これが