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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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2020年5月の記事一覧

ロンドンで鉄オタ活動していたら英米文化の違いを実感した話

イギリスとアメリカって全然違う文化。 今回は前回に引き続き、留学から帰る途中にロンドンに立ち寄った時のお話。 前回はきんモザの聖地巡礼のためにロンドン市内は一瞬タッチしたのみですぐに田舎の方へ行ってしまったのだが、今回はガッツリ観光していく。 イギリスの滞在期間は5日間を予定していたのだが、NYで空港に放置されて1日潰れたため4日間に。 しかもそのうち一日半を聖地巡礼に費やし、最終日はあまり時間がないため丸々観光に使えるのは1日だけとなってしまった。 そんなわけで、各

大学編入記4-大学に入ったら魔王になった話-

 魔王は晴れて編入試験に合格し、大学からの脱出に成功しました。編入先の大学は国際基督教大学、通称ICUです。  大学の図書館に夜まで残って編入試験の勉強と期末試験の勉強を並行し、バイト先の塾で受験生に教えながら、踏み固められてつるつるになった雪道を歩いて通学していたのは今となっては良い思い出です。雪で人前で盛大に転んだことも何度もあり屈辱的な思いもしましたが、全てはICUに合格するためです(?)。誰にも編入のことは言っていなかったので友人達には大変驚かれましたが(ごめん)、

きんモザの聖地巡礼に行ったらリアル金髪少女に遭遇した話

聖地巡礼に行ったら、不思議な出会いがいっぱい。 今回は留学から帰る途中、ロンドンに立ち寄った際に「きんいろモザイク」(略してきんモザ)という作品の聖地巡礼をしたお話。 きんモザってなんぞや?という方のためにWikipediaのあらすじを載せておくとこんな感じだ。 イギリス・コッツウォルズでホームステイをしていた大宮忍に、帰国からしばらく経った高校1年生のある日1通のエアメールが届く。差出人はイギリスで出会った少女、アリス・カータレット。なんと今度はアリスが日本に来るとい

「ゲイが気持ち悪いっていう意見もあっていいと思う」と言われたら...

「私はゲイが気持ち悪いっていう意見もあっていいと思う」 と友人は私に言った。 彼女はLGBTQ+は気持ち悪い、ゲイの人を気持ち悪いっていう意見もいいと思うと言ったのだ。私はどのような性的指向でも尊重されるべきだと考えているので、友人の発言にとても憤りを感じ私はなんて言うべきかわからなかった。 「どのような性的指向の人でも受け入れられる社会であるべき、人が人を愛することがなぜ性の違いだけで気持ち悪いと言われなくてはいけないのか」 「あなたの、その気軽な一

三年かけて大学辞めたのに、なぜかまだ大学にいる男の話。

僕は一度大学を退学している。今は別の大学で大学生をしている。こんな背景を持っているといろんな人に聞かれる。 「なんで前の大学を辞めて、今の大学に来たの?」 「前の大学では何をしていたの?」 そんな時僕は口ごもって、しばらくなにをどう言おうか逡巡して、 いつも通り 「まあ、いろいろあったんだよ。」 と言う。 相手は物足りなさそうな顔をしたり、聞いてはいけない質問だったのかと反省してしまったりする。 別に話したくないわけじゃない。ただあまりにもとりとめがなくて、ど

振り返ったら人生にめっちゃ影響してた本たち

このFR0M SCRATCHのこっち側マガジンは、FR0M SCRATCHの中の人達が当番制で好きに書いてます! そんな個性豊かなチームでのやり取りは基本Discordで、メンバーの1人から リレーコラムでもいいけど例えば「あなたの人生を変えた本は何?」っていうお題でNote書くとか という提案があったので、便乗して書いてみることにしました。 ただ、何かを「変える」という表現は好きじゃないので、「めっちゃ影響してた」にしました(ごめんね!)。 よくソフトウェアで「世界を

大学編入記3-大学に入ったら魔王になった話-

 大学の授業に対する不満と疑問が高まった魔王の大学脱出編です。魔王はまず大学の脱出方法として留学と編入を考えました。  昔から漠然と留学してみたいという思いが魔王にはありました。グローバル思考な魔王だからです。しかし、大学の交換留学制度は、帰国後に提携校との単位交換ができないため大学の卒業が一年遅れるシステムだったので、早々に選択肢からは外していました。私費での語学留学も考えましたが、大学に入って間もない魔王には資金がなかったので、現実的には厳しい話でした。お金のない魔王は

1杯のラーメンができるまでを、0から、原材料を作るところから見てみよう

ラーメンって、日本にいると特に珍しくもないですよね。私がアメリカに英語研修行ってた時、夢を語れ(Yume Wo Katare)という有名なラーメン屋さんが目と鼻の先にあったんですが、結局行かずじまいでした。人間2ヶ月くらいはラーメン食べなくても生きられるみたいですっ(n=1)。 …ここで問題ですっ! その、1杯のラーメンって、どうやってできてるでしょーか!わたしたちは、実際にそれを追いかけてみました。当たり前の裏にあるものを探しに行きます。キーワードは「15ヶ月と5974k

今を生きる老子「You Only Live Once」第9章

老子の話すことはわかりづらく理解できないことばかり。なかなか特徴がつかめないのですが、つい忘れてしまうような大切なことを教えてくれます。そして、老子は私たちが気づかないだけでたくさんいるのです。前回から引き続き老子の道徳経を読みながら私たちに備わっている老子センサーを取り戻すために少しずつ特徴をとらえていきたいと思います。 今回老子道徳経九章を読んで、老子の人格に触れてみたいと思います。 第9章満ち足りた状態を失わないように、保ち続けるのはやめたほうがいい。刃物を鍛えて鋭

ニューヨークで鉄オタ活動していたら空港に一日放置された話

私はなぜかいつもトラブルの多いトラベルをしている。 今回は留学を終えて日本へ帰国する途中、NYに立ち寄ったときのお話。 前回の記事はコチラ。 いざNYへ 留学先のフィラデルフィアからアムトラックに乗りNYへ。 長距離列車のターミナルはペン・ステーションと呼ばれる駅で、マンハッタンのど真ん中に位置する。 外へ出るとそこはもう大都会。 都会の洗練さと、長い歴史を感じさせる荘厳さがうまく融合している感じ。 道路も車で埋め尽くされている。 ビルの高さが異常。縦に長過ぎる

ブランディング裏話【case: FR0M SCRATCH】

ブランディング、大変ですよね。インハウスデザイナーにとってもきついし、外部からの参画でもきついです。どちらもきついことには変わりないですが、見えている世界が全く違うので苦悩ドメインが異なる気がしてます。私も、いつかは、つらくない境地に達したいです…。まだまだ未熟な青二才ですが、記事を書いてみます。 今回は、わりと小手先の、かなり狭義の意味における、brandingのcase studyの話をします。立ち上げ後の混乱[1]期にてjoinしたin-houseのdesigner目

大学編入記2-大学に入ったら魔王になった話-

 ひょんなことから大学に入ったら魔王になってしまった私は、そもそもなぜこの大学に入ったかについて考え始めました。  高校一年生の時の志望大学は東京外国語大学でした。英語が得意であったし、地元を離れて都会に行ってみたい気持ちもあったからです。ところが、先生に「あなたは国語と英語ができて数学ができないんだから、数学を伸ばして旧帝大学を目指しなさい」と言われてしまいます。旧帝大の受験には文系でも数学が必要なのです。「総合大学の方が良い、旧帝大に行けば安定だ」とか何とか言われた気が

鉄オタ活動していたらアメリカの社会構造を実感した話

「人種のるつぼ」という言葉をご存知だろうか。 中学や高校の地理で扱う内容なので誰もが一度は習った言葉だと思う。Wikipediaによると…… "「人種のるつぼ」(じんしゅのるつぼ、英: melting pot)とは、多種多様な民族が混在して暮らしている都市、またはその状態を表す言葉。多民族国家アメリカ合衆国を象徴する言葉として有名である。それぞれの文化が互いに混じり合って同化し、結果として一つの独特な共通文化を形成していく社会(文化多元主義)を指す。" ( https:/

君の周りにもいるかも!?隠れ老子をさがせ!

「あなたって本当にプーさんみたいね」 高校生活最後の日。恩師が私に言ったセリフです。そして恩師は「道(タオ)のプーさん」という本をプレゼントしてくれました。 正直プーさん言われても全く嬉しくはなかった、むしろ抜けてて何も考えていないキャラクターに似てると言われて少し腹がたった。まあ一応いただいた本だからなぁとこの本を読んでみると、恩師が言った言葉ようやく理解できたのです。 「そうか私は老子なんだ」 実は中国の仙人、老子なのです。 私もプーさんも老子なのです。 老子っ