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国内ETFで投資をする前に

国内ETF(Exchange Traded Fund,上場型投資信託)は、インデックスファンドが東証に上場したもので、個別株のように売買できます。

国内ETFの特徴

emaxis slimなど非上場型のインデックスファンドだと、買付も売却も市場とタイムラグがあり、1-2日遅れで指数が価格に反映されるので、ヤフーファイナンスなどの指数とタイミングが合わず、ちょっといまいちなのですが、ETFだとリアルタイムで反映されるので、市場連動感があります。

あと、配当があります。株式ETFだと通常2%程度は発生します。配当回数は銘柄によります。

代表的なものだと、1308上場インデックスファンドTOPIX(日興AM)があります。
こちらは信託報酬0.088%、配当利回り2.24%(2020/5/14)、配当回数は年1回です。

日興AMの上場インデックスシリーズのほか、野村のnextfundsシリーズ、三菱のMAXISシリーズ、ブラックロックのishares東証上場シリーズが、国内ETFの定番メニューです。

そんな国内ETFを買う際に、ここだけは気をつけておきたいポイントをまとめます。

買付手数料を無料にする

まず、買付手数料無料の楽天かSBIで買います。

国内ETFは個別株と同様に買付手数料がかかるのですが、昨年12月から今年の1月にかけて、楽天とSBIがほとんどの国内ETFの買付手数料を無料化しました。
「ほとんどの」ということで、「全部」ではないです。
この対象銘柄になっているかどうかを確認したほうがいいです。
マネックスは残念ながら、5銘柄程度しか無料化していないのでNGです。

マーケットメイクの対象か確認する

次に、マーケットメイクの対象となっているか確認します。

国内ETFはニッチな商品なので、流動性の低さが長らく問題でした。
流動性が低いと成り行き注文したときに実際の指数からずいぶんかけ離れた価格で売買することになってしまいます。

これを解消するため、2018年に東証がマーケットメイク制度を導入しました。
これの対象になっていると、妥当な価格で買いやすいです。
これの対象銘柄になっているかどうかを確認したほうがいいです。

これの対象になっていないからといって買ってはダメというわけではないですが、流動性が低い恐れがあるので、買うときはより注意深く指値する必要があります。対象になっていれば、成行で注文してもそんなに変な値にはならないと思います。

マーケットメイクVer2もあります

そして、当初のマーケットメイク制度に加えて、2019年からマーケットメイクVer2が始まりました。
こちらは従来よりさらに後押しされるもののようなので、こちらの対象にもなっていると尚良いです。

海外指数のETFは二重課税調整の対象か確認

あと、二重課税調整の対象になっているかどうかもポイントです。

海外指数に投資するETFは配当が二重課税されるのですが、こちらを自動的に解消する制度が2020年1月から始まりました。
これの対象銘柄になっているかどうかも確認したほうがいいです。

これの対象になっていないからといって買ってはダメというわけではないですが、似たような指数に連動する銘柄であれば、対象のものを選んだ方がパフォーマンスが良くなる可能性が高いです。

そんなわけで

そんなわけで、チェックする表がいろいろあって大変ですが、いずれも個人投資家を応援するために出てきた制度なので、受けられる恩恵は受けておくといいと思います。これらの制度のおかげでずいぶんと投資環境が良くなりました。

あと、国内ETFは貸株もできるので、証券会社の破綻リスクをいとわなければ、貸株にしておくのもいいです。楽天・SBIどちらも貸株対応しています。


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