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FPOから新たな投資助言メディアがスタート!事前に簡単な個人投資家向けアンケートにご協力ください。

日本の株式市場が新たなステージに突入!本日の日経平均株価の終値は昨日より5円高い3万9239円、これで3営業日連続の史上最高値更新となりました。市場では大台となる4万円乗せの現実味が日に日に増しています。

個人消費のトリガーとなる企業の賃上げが今後どの程度まで実現していくか、そしてマイナス金利の解除など大きな舵取りを任されている日銀の金融政策の行方が、今後の日本経済の飛躍の鍵となってくるでしょう。

これらによって、外国人投資家による日本買いが再び勢いづくか、また日本の個人投資家の新NISAの需要がさらなる広がりを見せるか・・・、いずれにしろ日本株の伸びしろに世界が注目しています。

ただ、その一方で全体相場の勢いを鵜呑みにして無作為に株を買い漁るようでは、足をすくわれる懸念があります。ブル基調のなかにあっても、より良い銘柄、より良い売買タイミングの見極めは疎かにはできません。

より個人投資家のニーズに寄り添うために、もっと効果的に株式投資の恩恵を享受できるように、私たちにできることはないだろうか?

▼FPOが新たな投資助言メディアをスタートさせます!

さて、以下のコラム記事ですが、近々スタートする新たな投資助言メディアのコンテンツとして試験的に用意したものです。(※執筆時点が2月20日であるため、すでに株価が上昇していることは、ご了承ください。)

つきましては、正式にローンチする前に、個人投資家の皆さまのご意見を賜りたくシェアさせていただきますので、お読みいただいたうえで、2分程度で終わる簡単なアンケートにご協力くださいm(_ _)m

5段階のワンクリック評価に加えて、内容的に難しい、もう少し補足説明が欲しいといったご要望など、個人投資家の忌憚なき声こそがサービスの質をより向上させる貴重なアイデアとなります!是非、ご協力ください!!

>>> アンケートフォームはこちら

ちなみに執筆者は新メディアの編集長「宝条さつき」です。後日、改めてご紹介させていただく機会を設けたいと思います。<(_ _)> 

↓↓↓↓↓(以下、コラム記事)↓↓↓↓↓

リスクより期待値が低ければ、賭ける意味は見出せない

頭の中で一日中、同じ音楽が流れ続ける脳内BGMを意識する日はないだろうか?私は頻繁にあるが、何故その曲のスイッチが入ったのかが俄かに思い出せなかったり、思い出してリフレインに拍車がかかったりする。

先日、私の脳内はサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」に支配されていた。ダスティンホフマン扮する青年が花嫁をかっさらう「卒業」という映画のBGMで、リアルタイム世代ではない私でもよく知っている名曲だ。

この日は、とあるTOBがスイッチを入れたようだ。

2月8日、第一生命HDがベネフィット・ワン(2412)のTOB価格を2173円に引き上げ、ベネ・ワンの親会社パソナグループが合意した。昨年1600円でTOBを発表したエムスリー(2413)から、かっさらった格好だ。

花嫁と違って企業のTOBには多くの利害関係者が存在する。不当に安い価格でTOBを受ければ訴訟に発展しかねない。しかし、東証が「資本コストや株価を意識した経営」を要求して以降、相撲でいう「物言い」がつくような提案も散見される。

1月29日には、日本航空電子(6807)が、同社株の50%強を保有する親会社のNECから一部を買い戻すTOBを発表。一般的なTOBでは既存株主への配慮などから、市場価格にプラスアルファのプレミアムを上乗せするのだが、自社株TOBということで、発表前の終値3040円のところ、2605円でのディスカウントTOBとしたことから翌30日に株価は急落。

2月14日、ロイターが「複数のプライベートエクイティファンドが同社と親会社のNECに市場価格を上回る買収提案をしていた」と報じた。こうなってくると話が変わってくる。

高値で売れたはずの日本航空電子株を安く売ったとなればNECの株主にとっての利益逸失になるし、日本航空電子の株主だって株価急落のあおりを食らったわけだ。正当な理由なく安売りしたとなっては、経済産業省が公表した「企業買収における行動指針」に外れる可能性もある。

「この話はここで終わらないのではないか?自社株TOBをはるかに上回る価格で提案するところが出てくるのではないか?」という思惑でロイター報の後、株価は急騰。執筆時点では2700円を割り込んでいる。

会社側は「自社株としての取得は資本効率の向上のため、合理性のあるもの」としているが、提案された最高額は4000円前後だったとの続報も出ているので、これは賭けるに値する話か考えてみた。

ここからは手数料など考慮しないざっくりとした計算であること、わかりやすいように最小単位の100株でお話しすることをご容赦頂きたい。

想定されるシナリオから可能性を探る

もし、4000円前後を提案したファンドや企業が表向きにゴネれば、TOBが成立しなくともそれだけで株価は一瞬だが火柱的に騰がるだろう。成立すれば一瞬ではなく、その価格にサヤ寄せする。一方、このまま自社株TOBが成立となればTOB価格の2605円が理論価格となる。

仮に今日の安値2650円で100株買うとすると、2650円×100株で26万5000円。

このまま何も起こらずに会社側と親会社が合意したTOB価格で決着することをネガティブシナリオとすると、2605円×100株で26万0500円。

26万5000円-26万0500円=4500円の損(リスク)となる。

一方、提案された最高額4000円で話が決まるとすれば、100株で40万円のポジティブシナリオが描け、40万円-26万5000円=13万5000円という「捕らぬ狸の皮算用」ができることになる。

ネガティブシナリオは、100株で4500円。
ポジティブシナリオは、100株で13万5000円。

自社株TOBなので、そこまで値段を吊り上げないとしても、「4000円で買うと言ってる企業があるのに、2605円はないだろう!!」という声に圧され、会社側の提示価格2605円が引き上げられる可能性もないわけではない。

「4500円のリスクを取って13万5000円の可能性に賭けるかどうかという話」だったら事はもっと単純だが、そういう話が出るかもわからない上、出てもプレミアムがあまり乗らなければリスクと期待値のバランスが変わってくる。

リスクより期待値が低ければ、賭ける意味は見出せない。
「リスク<リターン」でなければならないのだ。

実際にはTOB価格よりやや下にサヤ寄せするほか、手数料なども考慮するともう少し高くないと困るが、単純計算のリスク=リターンは26万5000円を基準にすると4500円を足した26万9500円、株価にすると2695円ということになる。

手数料を考慮しないざっくりしたリスク=リターン2695円よりも「いい話が出るか出ないか」というのがこの賭けの本質。

足もと、株価は急落したので4000円で手を挙げるところは無いかもしれない。急落前の終値3040円にプレミアムを乗せたケースをポジティブシナリオとして、急落後の株価にプレミアムを乗せたケースを「控えめなシナリオ」としよう。

「控えめなシナリオ」に10%のプレミアムがついたとしても2915円。手を挙げる企業が出てきてくれさえすれば、負けない勝負のような気がしてくる。

リスク許容度は人それぞれだが、ポジティブシナリオに近いものになると予想するなら、私は100株で4500円のリスクは取ってもいいと考えてしまう。

日本航空電子のTOB期限は2/28と来週に迫っている。はたして、ダスティンホフマンは現れるのだろうか?

~コラム記事ここまで~

※本記事はリスクとリターンという投資の考え方について書いたもので、プレミアムTOBの有無を示唆したり、同社株の売買を推奨したりするものではありません。これらの情報によって生じた損害について発行者、執筆者、その他関係者は一切の責任を負わず、損害賠償に応じません。最終的な投資判断はご自身でお願いします。

▼あなたのご感想をお聞かせください。

さて、新たな新たな投資助言メディアの「コラム記事」はいかがでしたか?2分あればできる簡単なアンケートですので、率直なご感想をお聞かせください。ご協力よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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