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マーケット動向の先行指標といわれるある資源価格

マーケット動向の先行指標といわれるある資源価格が存在します。それが「銅(copper)」です。古くより市場参加者たちのあいだでは、「ドクター・カッパー」と呼ばれてきました。

そのように呼ばれる理由は、銅価格がこれからの景気動向を「診断」するように先行して動くからに他なりません。

では、なぜ銅価格は景気を先行するのか?それは文明や経済発展の土台となってきた製造物には、必ずといっていいほど銅が使われてきたからです。つまり、今後の経済状態を鏡に映すかのごとく、その需要動向が先んじて反映するというわけ。

銅は他の鉱物に比べて導電性が高く、様々な製品に利用される汎用性の高さが最大の特徴といえる鉱物資源です。現状、世界的に不足している半導体なども銅がなければ生産することができません。

私たちの身の回りにあるものすべてに銅が使用されているといってもいいほどです。人類の文明、文化、経済の発展は、銅と共にあった!?

要するに、世界経済が活性化していく過程で、国の事業や企業が設備投資や新製品の開発に力を注ぐほど、銅の需要は高まり価格は上昇する。逆に、需要が減れば価格も下落する傾向が顕著になる。それはマーケットの経験則から市場参加者の間で既知の事実とされてきました。

例えば、2008年の銅価格を見てみると年初から上昇傾向だったのに8月から急激に下落していきます。リーマンショックが発生したのは翌9月のこと。その後、価格はさらに暴落していったという事実があります。

最近でいえば、コロナショックです。2019年11月に中国武漢で発生してから、ものの数か月で一気に拡大したウイルス感染。2020年の3月には世界中のマーケットが、大きな急落に見舞われましたが、当時の銅価格の推移をみると、2020年の1月後半からすでに急落していました。

欧米各国がこの未知のウイルスの危険性について、アジアの問題だと軽視していた時期にすでに銅価格は危険シグナルを出していたわけです。

そして、世界が混乱の真っただ中にあった3月末には銅価格はすでに持ち直し始めていました。振り返れば、やはりあの時が反転のサインだったか!?そこからの経済回復はご承知のとおりです。まさに予見力の高いドクター!?銅価格は貴重なマーケット情報ということ!

ちなみにロンドン金属取引所(LME)の銅価格は右肩上がりに上昇しており、昨年5月にはついに1万ドルを超え10年3か月ぶりに最高値を更新!10月にはLME指定倉庫の在庫が1974年以来の低水準になったとの報道があったほどです。

銅価格上昇ということは景気は上向きへ!と言いたいところなのですが・・・、皮肉なことに需要の急拡大によって供給体制のひっ迫という深刻な問題があらたに発生しているのです。

これから間違いなく起きるのは、奪い合いによって拍車がかかる資源価格の高騰でしょうか。今後も銅の値動きには注目していきましょう。

PS
この銅の需要拡大を投資アイデアとして昨年リリースしたのが、河内勝彦氏の銘柄情報『カッパー関連株グローバル・ポートフォリオ』です。銅価格が上昇したこともあり、おかげさまで推奨銘柄の成果も上々です!

以下、成果をご報告くださったご購入者様の声です。

【カッパー関連株ポートフォリオを☆(1~5)で評価すると?:☆5 】
アメリカ株に興味は有ったものの、どこから手をつけて良いか分からず踏み切れていなかったタイミングで、素人では意見を聞くことすら出来るわけのない貴重な情報を得る事が出来て、大変参考になりました。※※※※※※とヴェダンダ、他2銘柄を購入し、値動きは激しいものの日々想定利益が増していくので本当に感激しています。(ウッキーさん)
【カッパー関連株ポートフォリオを☆(1~5)で評価すると?:☆5 】
1月19日現在250万の利益です。売りは2月と当初より決めています。(確か そんなコメント有ったか思います。)こんなに利益がでるとは正直おもっていませんでした。十分な満足感に浸っています。(もちのき庵さん)

そして、近々銅に加え、EV普及により需要が伸びることが確実視されているアルミ(車体の軽量化に欠かせない!)とリチウムという2つの工業用金属の関連銘柄を追加した推奨銘柄情報『工業用金属関連株グローバル・ポートフォリオ』を間もなくリリースします。内訳は銅関連3銘柄、アルミ関連2銘柄、リチウム関連4銘柄となっております。

詳細につきましては、FPO公式メールマガジン(読者数169,163 名※本稿執筆時点)にてご案内いたしますので、興味のある方はこの機会にご登録ください。


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