#042_年金を繰り上げ受給したら、どうなるの?
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#042_年金を繰り上げ受給したら、どうなるの?
年金は、65歳から受け取るというのが基本のルールですね。
これよりも受け取り時期を遅らせることで、受給額を増やすことができる。
「繰り下げ受給」の活用術について、ご紹介してきました。
逆のパターンとして、早めに受け取るということはできるのでしょうか?
希望すれば、60歳まで早めて受け取ることが可能です。
これを「繰り上げ受給」と呼びますが、こちらは受給額が減ってしまいます。
1月繰り上げるごとに、0.4%減少します。
仮に60歳から受け取ると、0.4%×12ヶ月×5年間=24%の減少です。
月々15万円の年金をもらえる方であれば、月11.4万円に減額されるということですね💦
あえて損益分岐点を考えてみますと、年金受給開始から20年10ヶ月となります。
つまり、60歳から受け取った場合には、80歳10ヶ月よりも長生きすれば、総額で損をするという計算になります。。。
総額の損得という話だけではなく、繰り上げ受給をする場合には、いくつか注意点がありますね。
年金の減額は、一生涯続きます。長生きをした場合、お金の不安を抱えながら過ごす可能性が出てきます。
繰り上げ受給は、老齢基礎年金・老齢厚生年金一括でしかできません。繰り下げの時のように、基礎年金だけ繰り下げる・・・というような調整ができません。
障害基礎年金や寡婦年金の対象外になります。老齢基礎年金を繰り上げ受給すると、「65歳に達した」とみなされます。そのため、もし、繰り上げ受給したあとに、所定の障害状態になったとしても、「65歳未満」が対象の障害基礎年金はもらえなくなりますので、注意が必要です。
もし、寡婦年金を受給している、あるいは受けられる方が繰り上げ受給を行うと、寡婦年金を受け取る権利が消滅してしまいます。
国民年金の任意加入や追納ができなくなります。
このようなデメリットがありますので、ご注意ください。
繰り上げ受給は極力避けられるように、事前に備えておきたいですね。
高年齢者雇用安定法が改正され、2025年4月以降は、
「定年を超えても働き続けたいと希望する従業員全員を、
65歳まで雇用する」
ということが、会社に対して義務付けられました。
ただし、これは定年を65歳に引き上げることが義務付けられたわけではないのです。
再雇用制度や勤務延長制度の導入でも構いません。
再雇用の場合、一般的には定年退職時の賃金の50%~70%に設定されることが多いようです。
そのため、基本的には、「収入は下がるもの」と考えておくのが無難でしょう。
それでも問題なく生活していけるように、
基本的な生活にかかる支出のスリム化や、現役のうちに資産形成を進めておくことが大事です。
繰り上げ受給をしないと生活が回らない・・・なんていう状態を作らないように気を付けましょう!
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