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#041_年金の繰り下げ受給、使い分けのコツ

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#041_年金の繰り下げ受給、使い分けのコツ

前回は、WPP理論というものをご紹介しましたね。
公的年金の受け取り時期を遅らせることで、受給額を増やす
「繰り下げ受給」を活用する作戦です。

繰り下げた結果、割増しになった年金の受給は一生涯続きますので、
長生きすればするほど、お得という見方ができます。

税金等の負担は抜きにして、シンプルに収入額で比較した場合にはなりますが、年金受給から11.9年以上、受け取ることができるかどうかが、いわゆる損益分岐点となります。
70歳からの受け取りなら、「82歳まで生きればお得になる」ということですね。

2022年の日本人の平均寿命は、男性が81.05歳、女性が87.09歳です。
平均まで生きると考えるかどうかが、1つの目安と言えそうです。


ただ、総受給額と言う「損得」の観点で考えるよりも、

日々の生活が安定して、少なくともお金の面では心穏やかにいられるためには、どのようにお金の流れを整えておくのが良いか?

という側面から、考えていくことが大事です。


平均はあくまでも平均で、自分自身の寿命がどうなるかは分かりませんね。
仮に長生きしたときにも、安心できる仕組みを整えておく方が、
精神衛生面では良いように感じます。
まぁ、人それぞれですけどね(笑)

ちなみに、だれもが繰り下げ受給を選べば良いかということも、単純ではありません。
繰り下げ受給を選んでしまうと、もらえなくなる年金があるからです。

それは、加給年金と振替加算。
加給年金とは、65歳に達した時に、扶養している配偶者や18歳到達年度の末日までの間の子がいる場合に加算されるものです。

振替加算は、加給年金を受けている場合、配偶者が65歳に達したところで加給年金は打ち切りになるのですが、一定の基準を満たしていれば、配偶者の年金額に上乗せをして受給ができるという制度です。

引用:日本年金機構webサイト

これらの受給権がある場合、それを捨ててでも繰り下げるのが良いか?
という悩みが生じます。

そういう時に使える手段として、
老齢基礎年金だけを繰り下げ受給するという方法があります。

老齢基礎年金は、2023年度で6万6,250円(=満額保険料を納付した場合)ですので、仮に70歳まで繰り下げると、42%増しで94,075円になります。

老齢厚生年金は、65歳から予定通り受け取り、加給年金や振替加算も受け取る。
このような調整をする方法もあるのですね!

実際の受け取りが近くなったら、どのような方法があるのか。
自分のニーズにあう方法は何なのか。
しっかり考える必要があります。

若いうちは、「選択肢を増やす」ことができる道を選んでおくことが、とっても大事ですよ!

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