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子供で加入する生命保険

今回、子供で加入する生命保険についてという題名なのですが、まずこのnoteを書こうと思った出来事から簡単に書きたいと思います。

先日、某保険会社に所属する保険募集人の方とお食事をさせて頂く機会がありました。その方は所属保険会社で全国TOP3の実績をあげる方です。
名前を佐藤さん(仮名)としておきましょう。
色々なお話の中で学びは非常に多かったのですが、その中でも印象的だったのは、佐藤さん(仮名)は保険金を届けるということに対してかなり具体的な思考を凝らして提案を行っていること。
「いやいや。そんなの当たり前でしょ。保険屋さんなんやから。」という声も聞こえて来そうなんですが、そうなんです。
保険は、リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合に有効という金融商品なので、もちろん万が一死亡したら、病気になったらというような場合においてのリスクマネジメントとして保険金をどのような考え方で、どのように準備するか?というのを考えて提案しているのは、どこの保険屋さんでも一緒だと思います。
ただ考え方の部分は人それぞれで、どこまで深堀りして考えているかという点で保険屋さんとしての違いが生まれている要因の1つだと感じます。

その中で某保険会社の全国TOP3に入る佐藤さん(仮名)の考え方でもっとも印象的だったのが今回の題名にある子供で加入する生命保険についての考え方です。

そもそも子供で生命保険に加入するの?

そもそも子供で生命保険に加入する人なんているの?と感じる人もいると思うので、簡単に前提をお話しておきます。
まず今回のお話で言う生命保険とは死亡保障のことです。
保険業界では、学資保険を検討する際に子供に生命保険をかけて教育資金の積立をする提案方法があります。

本来、学資保険は子供がまだ未成年の間に父親または母親が死亡してしまった場合でも子供が教育費で困らないようにかける生命保険です。ここでは学資保険の詳しい仕組みについては省略しますが、親が死亡した場合でも教育資金は残せるし、元気に生きていた場合でも予定期日に達したら積立していたお金が戻ってきます。

では、その学資保険の変わりとして親ではなく子供に生命保険をかけて教育資金を積立、予定期日に達したらお金が戻ってくる提案をなぜするのでしょうか?
2つの考え方があると思います。

1つ目は、親よりも子供の方が死亡する可能性が低い為、予定期日なった時に戻ってくるお金の率が上がり、親で生命保険に加入するより子供で加入した方が多く増えてお金が戻ってくるということ

2つ目は、万が一でも子供が死亡してしまうような出来事があった場合、親が普通の精神状態で働けるのであろうか?という視点での保険金

最初にも触れましたが保険は、リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合に有効な金融商品です。
その視点から考えると1つ目は個人的には保険商品である理由があまり感じられません。少しでも積み立てたお金を増やしたいということであれば、保障が目的ではないので保険ではなく他の金融商品を選択する方法も検討出来ると思います。
2つ目は、あまり考えたくはないですが子供を失った時の親の損失は、感情的には想像を絶する大きな物があると想像できます。仕事も手に付かない状況も考えられるでしょう。だからこそ、そのような出来事が自分の身に起こってしまった時に仕事を長期的に休んだとしても最低限の生活は出来るように保険金を受け取るという考え方です。
こちらの考え方については、私もそのような感情になった時のための子供の死亡保険金としては確かに1つの考え方としてあるかもしれないと思っていました。
このような話の中で、佐藤さん(仮名)から言われました。

その保険金受け取れますか?

そうです。理屈としては、上記考え方に同意をして子供で生命保険に加入して、不幸なことにその子供が何かしらの理由で死亡してしまった時、その親は保険金を受け取るための請求手続きを感情的に出来るのでしょうか?

当たり前ですが生命保険は請求しなければ受け取れません。
私は子供を失った親が保険金を請求する場面の想像力が欠けていたのです。

保険金を受け取るために保険会社に書類請求し、請求に必要な書類を準備して、請求書類にサインをする。
受け取るという行為は、子供を失ったことをまじまじと再認識させられる行為であると感じました。
そして、その保険金を受け取って親はどう思うのでしょうか?
大切な子供がお金に変わったしまうような気持ちにならないでしょうか?
どんな想いでその保険金を使うのでしょうか?

もちろん、当事者にしかわからない感情ではあると思いますし、時が経ってから保険金の請求をする行為も出来るのかもしれません。

子供で生命保険に加入するということは、どうゆうことなのか?を考えさせられるキッカケになりました。

保険金を請求する時の気持ちも考える

今回、私が感じたことは保険金を請求する時の気持ちも考えることでプランも変わってくるということ。

もちろん保険にはこれだ!といった答えはなく人それぞれです。

ただやはり、生命保険は論理と感情の両方で考えることで自分にとって適切な保険は何か?がわかるのではないかと思います。


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