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未踏ジュニア初の5人チーム開発で期間中に考えていたこと

未踏ジュニアとは

独創的アイデアと卓越した技術を持つ小中高生クリエータ支援プログラム。
応募時点で17歳以下であれば応募でき、採択されれば期間中に50万円の資金援助の他、各界で活躍する現役のエンジニアなどからメンタリングを受けることができる。

Rocat

私を含めた茨城高専の5人で開発したモデルロケットを使ったSTEM教材。
ペットボトル式水ロケットの中にセンサーを搭載し、飛んでいる最中にどういったデータを取るかプログラミングすることでSTEMを学ぶ教材。
https://jr.mitou.org/final#rocat

この記事は

Rocatは、未踏ジュニアの歴史では初の5人でのチーム開発を行なった。
私の担当としては一部のソフトウェア開発とチームマネジメントを担当したので、その期間中にどう言う事を考えながら、実践しながらチーム開発を進めたかを書こうと思う。
客観的な意見とは程遠く、主観的な意見・思考が多いので注意されたい。要するにポエム記事。

進捗が何週も続いて出てないメンバーに注意するべきか否か問題

これはチーム開発をする人たちなら多く当たった壁だと思う。
何週にも続いて進捗を出してない時、少し注意した方が良いのだろうかと迷うはず。
結論からいくと私は事情を聞いたりはしたが特に何も言わなかった。(「そんな時もあるよ」的な謎の励ましはした)
私たちの目的は「Rocatの開発」であって「未踏ジュニアで発表をすること」ではない。もちろん、未踏ジュニアで発表をすることが目的なのであれば注意すべきなのかもしれない。しかし、長期的なスパンで考えると、Rocatの短期的完成を目標にメンバーに注意しまくった結果、とても将来有望な人を失ってしまうのは辛い。
ので、私は特に何も言わず、事情を聞いてそれで終わりにした。
未踏ジュニアが終わり新規開発メンバーが増えた今、そのメンバーは現在も積極的に開発に参加してくれている。
私の判断は正しかったのか正しくなかったのかは分からないが、少なくともあまり悪い判断ではなかったみたいだ。

結局マネジメンターの仕事は何なのか

Rocatのメンバーの以下の記事
MitouJunior振り返り

でも書かれているが、私は開発におけるマネジメントは殆ど何もしなかった。単純な技術力なら私以外の4人のメンバーの方が圧倒的に高いので、特にマネジメントせずとも自走してくれるからだ。
では何をしたかと言うと、みんなが言っている事をまとめたり、プロジェクトが間違った方向に行かないように方向調整したり、後は雑用である。
つまり、「クリエイターがクリエイトする事だけに集中できるような環境作り」ができるように努力した。完全に作れたわけでは無いが、よく頑張った方だと思う。
私の思うマネジメンターとは、開発者が開発に集中しつつプロジェクトとしては正しい方向に向かわせる舵取りの役目だと個人的に思っている。

ミスは反省をすべき事であって責任を感じる事ではない

何かミスをしてプロジェクトに支障が出たとする。その時開発者が「ああ…みんなに迷惑をかけた…どうしよう…」と考えるのは良くないと私は思っている。
その時開発者がすべきなのは、ミスの修正と今後ミスをできるだけ少なくするためにはどうすれば良いかを考える事であって、プロジェクト全体に対する支障について考えることでは無い。
個人がミスをしたことによって全体に出た支障について考えるのはマネジメンターの仕事であって、開発者の仕事ではない。
ので私は、ミスをしたメンバーができるだけ気負いしないように配慮する事を出来るだけ意識した。
これを意識したことによって出た効果を明確に感じたのは未踏ジュニア期間の最後の方だが、その話は長くなるのでまた後でにする。

【反省編】MTG長すぎ問題

はい、ごめんなさい。5人の合意を取りつつ話をまとめるのって結構難しいんですよね。
これに関しては経験あるのみって感じがしたので、これからも精進していこうと思う。

【反省編】プレゼン

未踏ジュニア最終成果報告会のプレゼンで、1番最初にRocatの紹介動画を流した。
しかし、原因は不明だがなぜか動画が上手く流れなかった。
その時私は機材係の人に「まあ動画は大丈夫です」といって予定通り次にすべきだったデモをしたのだが、これが間違いだった…。
デモは最初の紹介動画でRocatの全体像をある程度知っている上でのものなので、動画が流せなかったあの状況ではまず先にRocatの概要を説明すべきだった。
臨機応変に対応できなかったのは私のプレゼンの経験不足だと思うので、これからも頑張っていこうと思う。