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私が「信頼できるお金の話」を語るわけ


こんにちは。11月に初めて投稿した記事(「信頼できるお金の話について考えてみた」)に、予想以上のスキをいただきました。読んでくださった方、スキを付けてくださった方、本当にありがとうございます。
皆さまのご支持を励みに書いた今回の投稿は、「なんでこの人は信頼にこだわっているのか?」についてお話します。



マネーに関わる情報コンテンツは世の中に溢れています。情報発信を主目的とするメディア、金融機関などマネー関連サービスを提供する企業のサイトやメディア、個人のブログやSNSなど、さまざまな立場の方が、それぞれの専門性や経験を活かして発信しています。

それは、それだけたくさんの人々が
お金のことを知りたい
お金のことで困りたくないと願っているから。
お金の情報へのニーズがあるからです。

もはや、正確なのは大前提

多数の媒体で膨大な情報が発信されるようになって、マネー関連のコンテンツは業界全体的に質が高くなってきていると感じます。個人のブログやnote、消費者が経験をもとに発信するSNSでも、プロ並、ときにはプロ以上に正確でわかりやすいものが山ほどあります。

いま、正確なマネーの情報は手を伸ばせばどこにでも転がっています。たまたまSNSに流れてきた投稿や、YouTubeでレコメンドされる動画にも、正しくわかりやすいものはいくらでもあります。

情報発信の形はそれぞれに、特徴や強みもあります。

全国に届けられる新聞には、誰もが知りたいことを正しく多くの人に伝えられる基盤がありますし、個人のブログやSNSには、その人だからこそ知っている経験や知見、意見や個性を乗せられます。

どんな情報の見せ方や語り方が、受け取る人にとって読みたくなるか?わかりやすいか?理解しやすいか?も情報発信の形によって違います。

ですからどれが優れているとか、劣っているとかを一概には判断できるものではありません。

むしろどんな媒体でも、もはや正確であることは大前提で、それをいかに受け手が受け取りやすい形で発信するかが、発信者(メディアでも、企業でも、個人でも)にとってより重大な課題になっていると思います。

読んでもらうため、見てもらうために施されるキャッチーなしかけは、日に日に発達していると感じます。

信頼の価値がより重要に

そんななかで最近感じるのは、豊富さや正確さ、わかりやすさや見やすさという面では、マネー関連のコンテンツはいまだかつてないほどに進化している一方で、「どれを信頼すればいいのか?」「本当に信頼していいのか?」という受け手の迷いです。

もちろん、正確なコンテンツは信頼に値するものがほとんどではあるはずです。しかしながら、受け手本人にとって信頼できるか?という点では、発信側が十分に配慮できていないことも少なくない気がしています。

かりに正確な情報とともに発信するとしても、
たとえば「この商品は良い」と言っているのが、
その商品の販売者なのか、
商品を買った消費者なのか、
その業界の専門家なのかでは、
意味がまったく違います。

また、同じ人が同じことを言ったとしても、
どこで言うかによって意味が変わってしまうこともあります。


私自身もこれまで、
書籍や新聞、テレビ、雑誌、ムック本、インターネットメディア、企業のオウンドメディアなどで、名前と顔を出して記事を執筆したり、監修をしたり、出演したりしてきました。

そこで、たとえば「NISAは税制優遇の制度です」と述べたとして、
それが
一般紙に載るのか、金融機関が発行する冊子に載るのか、
ネットメディアに載るのか、個人のブログに載るのかでは、
言葉の意味も、読む人の受け取り方も違うはずです。

信頼できるかどうか?は、発信者がどんな立場で発言しているか、プラス、受け取る人がどんな立場の人か? によっても判断が変わるわけです。

そういったことに十分に配慮して、信頼を得られる発信ができているのかどうか?

分かりやすく正確なマネーの情報発信が成熟してきたからこそ、そこに「信頼」があるかどうかが、いっそう問われるようになったと感じています。

どこにも属さないFP加藤梨里として

私はさまざまな媒体を通しての発信もしていますが、このnoteは一個人として、フラットな立場で発信します。

他所の媒体でも、中立であることには常にかなり気を付けて執筆や発言をしています。媒体を運営するメディアや企業の皆様も、そのことを十分に理解して協力くださる方ばかりです。

でもやはり、どこで発信するかによる「色」をゼロにすることはできません。ゼロにしてしまったら、かえってメディアや企業の付加価値が活かされなくなってしまうかもしれません。彼らの「色」を尊重するのも、専門家として媒体に載せていただく者としての責任だとも思っています。

一方で発信者個人として、伝えたいことをフィルターを通さずに読んでくださる方にお届けしたいという強い思いもあります。

どこにも属さない個人の立場として、また同時にFPとして、皆さんにお伝えすべきこと、お伝えしたいことに丁寧に向き合い、自分の言葉で発信すること。その場所を自分で持つことが、マネーの情報発信を専門としてきた私の、もうひとつの責任だと思っています。

このマガジンが、「信頼性の高いお金の情報を厳選し、自分の生活に役立てる」ための情報を得られる場になるように努めていきたいと思っています。

どうかお楽しみいただけたら幸いです。

加藤梨里(ファイナンシャルプランナー)


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