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マイホームを建てるということ

こんにちは
FP-Brickの、北村尊(きたむらたかし)です。

普段は、
お金やキャリアの相談におこしになった方へ
その方にあった豊かな人生のあゆみ方や
資産つくりについてのお話をしています。


持ち家がいいか?
賃貸がいいか?

この議論は、「金持ち父さん貧乏父さん」が
発売された25年ほどまえから
今もず〜っと続いているテーマです。

私が社会人になった頃

「家を建てて一人前」と言われる時代から

「マイホームを買うなんて情弱」

と言われる時代になったのは、
とても興味深い変化だなとも思います。

学校を卒業して最初に就職したところで
正社員として定年まで働けば
老後はのんびりと暮らせると言った
今では一部の人しか出来ないような時代が
終わりを迎えたのも大きな要因です。

また、少子高齢化の名の下に
社会保険料率と消費税率をアップしたことも
少なからず影響しています。

昔に比べて、あきらかに使えるお金が減ってます。

そんな状況下で、
家を建てて一人前!
なんて言われても無理ゲーと言いたくなるのは
仕方ありません。

加えて、全国の空き家率は年々上り13%以上
つまり8軒に1軒は空き家となっているのが
現状です。

つまり必要なくなった家が
日本中にあふれている状態です。

それでもあなたは家を建てますか?

でも建ててしまうのですよね 笑

そうでなければ、オープンハウス(3288)が
ここまで順調に収益を伸ばせませんし
アールプランナー(2983)が新規上場出来ません。

なぜ建ててしまうのか?
その理由は人それぞれですが、
売り方が上手いのも理由の一つでしょう。

本当に必要としている人だけに売っていては
営業が成り立ちませんから。

少し欲しいかも…と思っている人に
「必要」と錯覚させて売るのは
ほとんどの商売に共通することかもしれません。


話は少しズレましたが…

個人的な意見としては
「十分なお金があって、思うような家に住みたい」
のであればマイホームを建てて良いと考えます。

お金は使うためにあって
使い方は本人が気持ちいい使い方をするのが
一番幸せだからです。

ただ、前提として
「十分なお金がある」ことです。

この条件を満たさず、
家を建ててしまう方、
世の中には少なくありません。

その後、住宅ローンに追われ
欲しいものも買えず、やりたいことも出来ず
何のために生きているのだ…と
なってしまいます。

家を買うとそれでおしまいではありません。
そこからかなりの額の維持費がかかります。
固定資産税に修繕費、改築費などなど。

また手放したくなっても買い手がつかない。
そんなこともあるかもしれません。

日本における中古住宅市場は貧弱だと
言わざるを得ないのは専門家も認めるところでしょう。


ただ一方、じゃあ賃貸住宅に住むのが賢いか?
とも限りません。

貸す立場のことを考えてみてください。
建築費や修繕費、税金にその他維持費
それらを全て払っても儲かるように
家賃設定をするのが当然です。

となると、同じ毎月の住宅費であれば
借りて住む家というのは
買って住む家と比べて
グレードが低くなってきます。

同じグレードに住みたいのであれば
買うより毎月の住宅費が高くなります。

この辺りがあまり語られない
賃貸に住むデメリットですね。


と、ここまでお話ししてきたように
やっぱりどちらが賢いかどうかではなく
ご自身の家というものに対する価値観を整理し
どういう選択肢が良いのか考えることが
大切だと私は考えてます。

買うか借りるか?
その二択だけではありません。
買うなら…
借りるなら…

そこからの選択肢は膨大です。

一生に一度の大きな買い物になるかもしれない
マイホームの購入

住宅を売る人以外の人…
例えば私どものような中立的な立場の
FPと一緒に考えるのも一つの方法ですよ。

全くの、手前味噌ですが 笑

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