あえて本業で儲からないようにする

株をやる人は、なぜ株をやるの?
八百屋はなぜ、野菜を売るの?
理髪店はなぜ、髪を切るの?

株は高値で売って利益を出すため。八百屋や理髪店は物・サービスを売って金を得るため。あたりまえじゃん。

確かにそう思うかもしれません。しかし世の中にはあえて本業で儲からない仕組みをつくり、利益を得ているビジネスモデルがあるのです。実際の例を見ていくことで、貴方自身のキャリアに参考になる部分が無いか、考えていきましょう。

●本が売れない書店

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 ☝普通の書店はこんな感じだと思います☝

 普通の書店といえば、この写真のような書店です。ジャンルごとに本棚が分けられ、ぎっしりと本が並べられています。もちろん書店は戦前からあり、マーケティングや売れやすい本の配列といったノウハウも蓄積されています。実に合理化されており、無駄のない仕組みが出来上がっているのです。

しかしそれでも近年の出版不況により中型・小型書店は次々に閉鎖され、大型書店であっても、京都の某書店のように閉鎖する例があります。

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☝非合理的な書店☝

ではこちらの書店はどうでしょう?先ほどの書店と違ってスペースが広く、本も縦ではなく横に並べられています。単位面積当たりの本の数が少ないです。オシャレですが、実に無駄の多い書店だとおもいませんか?

しかもこの書店、本の売上は普通の書店より圧倒的に少ないのです。無駄が多くて、売上が少ない書店ですが、このタイプの書店は4年ほど前から普及し始めています。出版不況なのになぜ普及しているのでしょうか?

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