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BQ映画の名シーン、名セリフ 『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』

「全パトカーが集まるわよ。ボニーとクラウドを追うみたいに」
 刑事のパターソンとアダムは麻薬取引の捜査に訪れたアーカンソーの湖畔でサメに食われたような白骨を見つける。アダムは応援を要請しよう とするが、先輩のパターソンはもう少し調べてから連絡するべきだと考えていた。
「全パトカーが集まるわよ。ボニーとクラウドを追うみたいに」「ボニーとクラウド?」「聞いたことない?ケイト・バーカーは?」「クイズで」「あきれた」。

 パターソン役は50歳以上の男性がお世話になったあのトレーシー・ローズ。巨乳アピールスーツで鮫捜査に繰り出す。ローズ姉さんが言うケイト・バーカーとはボニーとクラウド同様1930年代アメリカの強盗団の中心人物。BQ職人ジム・ウィノースキー監督はケイト・バーカーを主人公にした『ビッグバッドママ2』も撮っている。ローズ姉さんは、この監督の『トレーシー・ローズの美女とエイリアン』にも出ているから気心は知れているのだろう。そういえば、両作品とも、BQ御大でウィノースキー監督の師匠ロジャー・コーマン監督のリメイク。
 この刑事コンビは、雨の中コーヒーを飲みながら「水で薄めるのが警官のコーヒーよ。規則に書いてある」とか「男は優柔不断と言うけど、女はミステリアスと言うの」
とか妙に気の利いた会話をかわす。

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 全力で出演している二人だが、事件にはほとんど関わらないで、ドライブしているだけでした。監督が一番撮影したかったのは、女囚たちがホットパンツにタンクトップで働くシーン。スローモーション、止め絵、ズームを駆使して女囚たちの何作業かわからない穴掘りとペットボトルを飲むところを舐めるように撮る。この濡れTコンテストみたいなシーンが見どころということで良いですよね、監督。サメは見なかったことにします。

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