②「けど、知ってた?結局僕の命は僕のものなのにね。」
前回の続きです。
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私は三人兄弟の真ん中。
優秀な兄と泣き虫な年の離れた弟。
家系によりすでに神職についていた。
仕事は主に日々の祈祷、吉凶、祭事、村町人からの相談。
先代から受け継がれた流れをくんで、寸分違わず執り行う。
幼き頃からその事柄を徹底的に叩き込まれた。
その中でも一番取り扱うのが難しいのが病。
この時代の病は呪い(穢れ)。
名のない者たちが倒れても成すすべはない。
しかし、名のある者たちが倒れると神職が