Unforgiven - 許されざる者

大学生の時に課題で西部劇をまとめて5本だか10本だか観なきゃいけなくて観てはみたけど、どれも「悪いやつが悪の限りを尽くして大変なことになり、凄腕のガンマンがピストルを打っ放してそいつを殺めて制裁して終わり」という展開だから、全部同じじゃないか!と思ってから自分の意思で西部劇を観ることはなくなり十数年。タランティーノのマカロニ・ウェスタン作品を観たり、Red Dead Redemptionをやってる内に西部劇に抵抗がなくなってきたので、まず”夕陽のガンマン”を観て、追って”許されざる者”。
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“夕陽のガンマン”は、ざっくり言うと若い賞金稼ぎ(クリント・イーストウッド)とベテラン賞金稼ぎが手を組んで悪党をぶっ殺して大金を手にするというお話。それから30年を経た”許されざる者”は、高額賞金首を追って若い賞金稼ぎとかつて名を馳せ引退した老いた元賞金稼ぎ(クリント・イーストウッド)が手を組んで、悪党をぶっ殺して大金を手にするというお話。

つまり、概ね同じ!いや、むしろ西部劇は、こうあるべき!むしろこんだけ同じなら”夕陽のガンマン”の若い賞金稼ぎの老いた姿が、”許されざる者”の元賞金稼ぎでは⁈と考えると余計にワクワクする。実際にクリント・イーストウッドは、かつて演じた”ダーティー・ハリー”(←名作)のキャラハンの後の姿を”グラン・トリノ”(←名作)で演じたウォルトに重ね合わせたりしてるし、あながちこの読みも間違いないかも。(許されざる者評は読んでないので、間違ってるかもしれないけどw)

ちなみにクリント・イーストウッドは、西部劇ではないけど監督をした2014年の”アメリカン・スナイパー”でもスナイパーvsスナイパーをやり、アメリカ最高!をやっていて、クリント・イーストウッドにとってのアメリカ人としてのアイデンティティは、西部劇なんだな、と。

あとRed Dead Redemptionは、悪党側の視点で西部劇のセオリーから逸脱しているので面白い。

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