トップガン-マーヴェリック

"トップガン-マーヴェリック"、久しぶりに普段映画館に行かない人も観に行くような大作。

前作から30数年を経て、前作を監督したトニー・スコットの死を経て、まさかの続編。しかもコロナ禍で何度も公開は延期の延期。待ちに待った続編で期待値も高かったに違いない。

いざ蓋を開けてみたらオープニングから前作の完コピ!(イントロダクションの文言からフォントまで完コピ!)しかも、今回は巨匠ハンス・ジマーによるアレンジが加えられたアンセムからケニー・ロギンスのDanger zone。もうここで老害たちは号泣必至だ。

そして、マーヴェリックのパートナーであったグースの息子・ルースターの登場や彼がバーで歌う”Great balls of fire”、前作ではグースの妻 a.k.a. メグ・ライアンの発言にしか登場しなかったペニー・ベンジャミン、出世しまくった”アイスマン”ことヴァル・キルマーの病気をおしての登場、とりあえずビーチに行って裸でスポーツ(今回は、アメフト!そして、誰よりもいい身体のトム・クルーズ)、エンディングはやっぱ夕日バックだよね!(チープトリックのMighty Wingsではなくて、今回はレディ・ガガの書き下ろし)、ラストにトップガンには欠かせない”アレ”が登場する等々、基本的にやってることは前作と同じ!という老害たち歓喜のシーンが数多散りばめられている。、

ネタバレを回避しつつただ一言言えるのは、「トップガンの続編はこうあるべきという理想系を体現した映画!言うことなし!」。これは、まさに"マッドマックス 怒りのデスロード"や"スター・ウォーズ Ep.7"を観た時と同じ感覚だ。

前作に増してほぼマーヴェリック a.k.a. ピート・ミッチェル大佐 a.k.a. トム・クルーズしか出てないのでトム・クルーズが、いかに”映画スター”であるかがよく分かる映画。(何ならミッション・インポッシブルの後は、人類初の宇宙ロケ敢行予定。)さらに"Future is coming. But you are not in it"と言われるような老害たちに夢を与えてくれるのが、還暦目前の”映画スター”であるトム・クルーズなのだ。

上映前に"絶対に死なない男"イーサン・ハントでお馴染みミッション・インポッシブルの次回作の予告が流れるけれど、トップガンにおいても”絶対に死なない男”、トム・クルーズ。それがスターたるゆえん。

そんなトム・クルーズが、「絶対映画館で観て!」と言っていたが、映画館の、しかもスクリーンの大きい劇場で観るべき大作で間違いない。

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