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NEXT - ネクスト
2分後が見通せる男をめぐる映画。その能力を使って核兵器を使ったテロ攻撃を阻止したいFBIと静かに暮らしたい男、そしてテロリストの三つ巴。 まずFBIからの逃走。対テロ。誘拐。ロマンス。90分そこそこの映画なのに内容が散らかり過ぎ。しかも一番時間を割いているのは"ロマンス"。特殊能力ほぼ関係ない。 2分後が見通せるならそもそもFBIに捕まらないし、リズの中長期的な未来が見えるならああはなってない。つまり、設定そのものが雑で粗がある。 核兵器を使ったテロ攻撃を阻止するはずが、ただの誘拐事件解決がメインにすり替わっている。しかも、驚くほどあっさり解決する。何だそれ。 で、挙げ句の果てに最後は夢オチ。目も当てらない。 結果としてクソ映画認定。 * あとロシアのテロリストが、あんな分かりやすくソ連のTシャツ着るかね。それも含めてクソ映画。
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8 Mile
ラップが趣味のフリーターの映画。それ以上でもそれ以下でもない。アレックスとラビットの関係が支離滅裂で非現実的。 最終的にスタートとゴールに大した差がない変化の小さい展開。例えば、”Straight outa Compton”には、何者でもない若者達が成功と堕落を経験してネクスト・レベルへ向かうという展開があるけど、この映画はラップバトルに出られるようになりました、デトロイトの小さい街の小さいクラブでノースキルなラッパーに勝ちました、で終了。ヒップホップの最たるものである”大いなる成功”が一切描かれていない。 またこれを青春映画と位置付けるにしても、青春映画の定義としてラストは主人公の物理的移動を伴う別れが挙げられると思うが、これに該当するのはアレックスという中盤から急激にどうでもよくなるキャラクターで、エミネムことラビットはまた日常のフリーター生活に戻るだけ。 結局この映画で評価できるのは、エミネムのラップだけ。