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  • Vol 001(2020.4-2021.3)

    1年分(30記事)のまとめ販売です。毎月2〜3本の写真評論を追加します。法人やグループでの購読はご相談ください。

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FOUR-D notes について / 総目次

ウェブサイトを移行しております。noteで公開した一部有料記事につきまして、こちらでは無料にて全文公開しております。 https://iiiid.photography/ (2023/1/24 追記) 20.4~21.3までに掲載された記事は、1年分セット(11,000円)のプラン、もしくは記事ごとの購入にて閲覧が可能です(一部無料)。21.4以降の掲載分は全て無料にて公開しております。

    • 韓国のコンテンポラリー写真事情 ― 2010年代を中心に:写真以降(3)ひょっとすると、ロマンチックは抜け殻 文:紺野優希

      韓国のコンテンポラリー写真事情 ― 2010年代を中心に:写真以降 #0 はじめに #1 イメージと画像の狭間で #2 仮に平らだとすれば  #3 ひょっとすると、ロマンチックは抜け殻 映像作品や写真という媒体は、自明な記録と言われるが、果たして何が自明なのだろうか?どこで撮って、どんな経験をして、何を表しているのだろうか。写真に捉えられたシーンや場面は、どこかロマンチックに映し出される。しかしそのとき覚える郷愁や浪漫は、果てしなく埋められない距離感として表現される。ここで

      • 植木鉢のある風景(3) 文・写真:甲斐義明

        描かれた植木鉢  路上観察の写真はしばしば透明なものとして扱われる。大切なのはあくまで写っている対象であって、写真それ自体ではない、というのが路上観察写真の暗黙のルールとなっている。それゆえ赤瀬川原平らが1980年代半ばに「路上観察学会」を発足させて以降、彼らやその追随者によって刊行されてきた数多くの路上観察本において、写真は本の不可欠な構成要素でありながらも、多くの場合、ぞんざいな仕方で掲載されている。それらは細部が読み取れないほどサイズが小さかったり、ページのレイアウ

        • フラットネスをかき混ぜる🌪(3)次元が膨張収縮する現象的フラットネスをつくるAR体験📖🔁📱 文:水野勝仁

          連載一覧 (1)二次元平面でも三次元空間でもないフラットネス🚥 (2)二次元平面と三次元空間とが現象として立ち上がらないパターンを示す「写真」🌫 ヒトは写真という三次元空間を二次元イメージとして捉えられる特殊なフラットネスを生み出した。ヒトは三次元空間に存在しているので、紙に焼き付けられた特殊なフラットネスを見ても、意識プロセスで立ち現れる現象的フラットネスにおいて、即座に三次元空間が立ち上がるようになっている。対して、ルーカス・ブレイロックは「写真は、すべてそれらのフラッ

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        FOUR-D notes について / 総目次

        • 韓国のコンテンポラリー写真事情 ― 2010年代を中心に:写真以降(3)ひょっとすると、ロマンチックは抜け殻 文:紺野優希

        • 植木鉢のある風景(3) 文・写真:甲斐義明

        • フラットネスをかき混ぜる🌪(3)次元が膨張収縮する現象的フラットネスをつくるAR体験📖🔁📱 文:水野勝仁

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        • Vol 001(2020.4-2021.3)
          32本
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          続・critica=critico 杉田敦×竹内万里子 往復書簡 #5 あの雨は、この雨ではない

          こちらの往復書簡は、竹内万里子さんと杉田敦さんが『art & river bank』 で2005~2008年に連載していた「critica=critico」の続編です。過去の記事とあわせてお楽しみください。 #1 イメージも絶えそうな日常から……  文:杉田敦 #2 晩夏の朝に 文:竹内万里子 #3 気丈なカナリア  文:杉田敦 #4 雨のはじまりに 文:竹内万里子 <プロフィール> 杉田敦 美術批評・女子美術大学教授。1957年生まれ。art & river bank

          続・critica=critico 杉田敦×竹内万里子 往復書簡 #5 あの雨は、この雨ではない

          連載:「写真±(プラスマイナス)」(倉石信乃×清水穣)第5回 Google ストリートビュー / GSV雑感 文:倉石信乃

          「写真±(プラスマイナス)」概要/目次 第5回 Google ストリートビュー GSV雑感 文:倉石信乃 ストリートビュー、「風景の死滅」 文:清水穣 1  あらかじめ起動したグーグル・アース(GE)からグーグル・ストリート・ビュー(GSV)へ転じる時の動き、まず視点が上空にありその高みから滑らかに降下して着地する一連の映像に、擬似的ではあれ軍事演習的な感興を覚えることができる。またグーグルの検索ボックスに地名や住所を入力しグーグル・マップ(GM)をブラウズしてからGS

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          連載:「写真±(プラスマイナス)」(倉石信乃×清水穣)第…

          連載:「写真±(プラスマイナス)」(倉石信乃×清水穣)第5回 Google ストリートビュー / ストリートビュー、「風景の死滅」 文:清水穣

          「写真±(プラスマイナス)」概要/目次 第5回 Google ストリートビュー GSV雑感 文:倉石信乃 ストリートビュー、「風景の死滅」 文:清水穣  2021年の節分は124年ぶりに2月2日であった。節分は立春の前日と定義され、立春とは24節気の一つであり、24節気とは、地球の公転軌道を24分割したそれぞれの地点を指すそうである。地球の1公転を1年と数えるが、それはグレゴリオ暦の1年とは一致しない。宇宙の運動を暦のシステムで近似する結果、小さな誤差が累積するので、定期

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          (連載)パラドックスの中のエクフラシス-宮本百合子「ヴォルフの世界」をめぐって 文:打林俊

          『文豪たちの写真史 ー エクフラシスと「写真経験」の冒険』タイトル一覧 #1 文豪たちの写真史 ー 文学でよむ日本の写真表現の地と図(はじめに) #2 キャラメルとヴィーナス — 開高健「巨人と玩具」にみる「婦人科カメラマン」秋山庄太郎 #3 霧のような雪の中に散る不遇のモダニスト ー 谷崎潤一郎「細雪」にみる写真師・板倉 #4 三島由紀夫没50年に寄せて 大いなる葬送 ー 『春の雪』と〈男の死〉をめぐる二つの死の完成 #5 パラドックスの中のエクフラシス-宮本百合子「ヴォ

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          (連載)パラドックスの中のエクフラシス-宮本百合子「ヴ…

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          関西写真動向2020・第四四半期レポ 文:タシロユウキ

          関西写真動向2020 ・第一四半期レポ ・第二四半期レポ ・第三四半期レポ  今回のレポ:2020年10~12月は、あまり展示を観に行けていない。9~10月は前回号で特集した通り「KYOTOGRAPHIE・京都国際写真祭」本体とサテライトプログラム「KG+」の鑑賞とblog執筆に時間を費やしたためだ。  それ以降はやはり世相というか、外出自体を自主的に控えてしまったことが大きい。  10~11月はまだ平和な時間が流れていた。GoToキャンペーンの目論見通り、社会に人と金が

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          関西写真動向2020・第四四半期レポ 文:タシロユウキ

          続・critica=critico 杉田敦×竹内万里子 往復書簡 #4 雨のはじまりに

          こちらの往復書簡は、竹内万里子さんと杉田敦さんが『art & river bank』 で2005~2008年に連載していた「critica=critico」の続編です。過去の記事とあわせてお楽しみください。 #1 イメージも絶えそうな日常から……  文:杉田敦 #2 晩夏の朝に 文:竹内万里子 #3 気丈なカナリア  文:杉田敦 <プロフィール> 杉田敦 美術批評・女子美術大学教授。1957年生まれ。art & river bankディレクター。著書に『ナノ・ソート』(

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          連載:「写真±(プラスマイナス)」(倉石信乃×清水穣)第4回 伝統 / 安保68年、皇紀2680年 文:清水穣

          「写真±(プラスマイナス)」概要/目次 第4回 伝統 「伝統論争」の余白に 文:倉石信乃 安保68年、皇紀2680年 文:清水穣  「伝統」は、B地方ではないA地方の伝統、B国とは異なるA国の伝統、地球上のA地域とB地域を分ける伝統である。Bと交わらなければ、Aの伝統は存在しない。「伝統」は外圧の産物なのである。人間の移動範囲の拡大に応じて、AB地方はA国の伝統の中へ、AB国はA地域の伝統の中へ吸収される。アクロポリスの丘の麓、入場券売り場の横には「ヨーロッパはここにはじ

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          連載:「写真±(プラスマイナス)」(倉石信乃×清水穣)第4回 伝統 / 「伝統論争」の余白に 文:倉石信乃

          「写真±(プラスマイナス)」概要/目次 第4回 伝統 「伝統論争」の余白に 文:倉石信乃 安保68年、皇紀2680年 文:清水穣 1  歴史への避けがたい渇望がトリビアの詮索や訛伝の浸透に落ち着くのは、何もポスト・トゥルースのはびこる今に始まった事象ではなく、この国の平時の倣いであった。だから、いかなる細さにおいてであれ歴史との紐帯を仮初めに伝統と呼ぶのであれば、それを保守するにも革新するにも、暴力的な切断といえる出来事が生傷として残っているうちが勝負なのだ。1950年

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          続・critica=critico 杉田敦×竹内万里子 往復書簡 #3 気丈なカナリア

          こちらの往復書簡は、竹内万里子さんと杉田敦さんが『art & river bank』 で2005~2008年に連載していた「critica=critico」の続編です。過去の記事とあわせてお楽しみください。 #1 イメージも絶えそうな日常から……  文:杉田敦 #2 晩夏の朝に 文:竹内万里子 <プロフィール> 杉田敦 美術批評・女子美術大学教授。1957年生まれ。art & river bankディレクター。著書に『ナノ・ソート』(彩流社)、『リヒター、グールド、ベル

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          続・critica=critico 杉田敦×竹内万里子 往復書簡 #3 気…

          関西写真動向2020・第三四半期レポ 文:タシロユウキ

          関西写真動向2020 ・第一四半期レポ ・第二四半期レポ  今号では7~9月の関西写真動向の特集として、関西の多くの写真関係者・写真ファンにとって定番のイベント「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020」を取り上げたい。サテライト展示「KG+」等を含めると同時多発的に大量の展示があり、1カ月の会期で何か月分ものボリュームの展示を観ることができる。  今年度は後述の通り、新型コロナ感染の影響により会期が春から秋(9月19日~10月18日)に延期された上に、一時は資金

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          フラットネスをかき混ぜる🌪(2)二次元平面と三次元空間とが現象として立ち上がらないパターンを示す「写真」🌫 文:水野勝仁

          連載一覧 (1)二次元平面でも三次元空間でもないフラットネス🚥 (3)次元が膨張収縮する現象的フラットネスをつくるAR体験📖🔁📱 ルーカス・ブレイロックはPhotoshopで加工した痕跡をあからさまに残す作品を制作している。それらの作品は、彼が所属するギャラリーのrodolphe janssenのウェブでまとめてみることができる。(*1) また、ブレイロックが作品制作に用いているPhotoshopのツールの使い方を説明してくれる映像もYouTubeにアップされている。(*2

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