カテゴリなんてなんでもいいよ
インターネットで服を直接カスタマーに売っている、これはdirect to consumerだ。流行りのD2Cね。D2Cと呼ばれたくないというお店も多いらしいがカテゴリなんてなんでもいいよ、そんなものにこだわるな。誇らしくやろうぜ、ちゃんとお客さんは見てくれてるぞ?そして自分が自分をどう思うかが大事なんだぜ?
試着会というのを頻繁にやっているけれど、メインはECだ。試着もできない、画像と動画で見るしかない、それでも月に1000人以上の方がfoufouの服を求め、販売日はライブ配信を見てくれて、インターネットだけの情報で購入してくれている。
僕らの作る服の良さが伝わるならば、できる限りのことをする。ライブ配信をして身長別で試着をしてリアルタイムで質問に答える。
生中継で嘘はバレるから全部正直に言う。というか嘘をつく暇もなければ取り繕う隙もない。リアルタイムはこわいけど、だからこそ楽しい。
メリットとデメリットを、むしろデメリットをちゃんと伝えたい。
お客さんに押し売りするのではなくて、誤解のないように言葉にするんだ。
これはテレビショッピングでもなくて、もはや"接客"。
リアルタイムの視聴者が何百人だとしても見てる人にとっては"1対1の接客"になる。だからインターネットもすごく大切な"お店"であり"現場"だ。
SNSにはダイレクトにお客さんの声が入ってくる、いいことももちろんたくさんある。でも時に僕らのミスで不安な思いをさせてしまうこともある。それも僕が受け、メッセージを返す、これは当たり前。それがデザイナーとして、フロントマンとしての役割。
優しいとかえらいとかではなくて、それができないなら腕の立つ、僕なんかより業界も長く知識も引き出しも豊富な職人さんたちに、自分の作りたい服を作ってもらう資格はなし。
僕らは卸売りやポップアップはやらない。嫌なわけではない、勘違いされがち、百貨店もファッションビルも大手のセレショも好きだよ。むしろよく行くよ。ただ仕組みが合わない、どうしても合わないから出せない。
セールやキャンペはやらない、今のところ麻薬と見てる。一度使うとそれに頼ってしまいいつの間にか骨抜きになってる。無理に拡大するのではなくて、できる範囲でちょっとずつ大きくしていけばいい。大きくしていけばいいというより「大きくなりたければなればいいからそれに合わせる」ようにしてる。でもこの時代、続けることにまずは必死です。
だからやっぱりプロパーで買ってくれたお客さんを大切にしたい。最初に戻るが試着もできない、画像と動画で見るしかない、それでも月に1000人以上の方がfoufouの服を求め、販売日はライブ配信を見てくれて、インターネットだけの情報で購入してくれている。お客さんから嬉しい声をいただく、すると作ってくれた職人さんが喜んでくれる。
「次はこんなのどう?」と職人さんから前のめりになってくれるとやりがいがある。またものづくりが楽しくなる、楽しい中から生まれたものづくりをお客さんも待っている。その循環、すごく健康的な気がしてる。
「IT×ファッション」みたいなスマートな感じじゃない、泥臭くて地道ですこぶる最高!僕らは所詮は「お洋服屋さん」です。
試着会も自分たちで企画している。
地方だと実際に見に行けないので当日の朝に導線を考える。
出たとこ勝負でもやりきる。トラブルなんてあって当たり前。
服が可愛けりゃなんとかなる、あとは元気に挨拶をして楽しんでもらえるように働こう。
現場には僕はなるべく立つようにしている、3日間、空気を味わう、それが楽しい。お客さんの反応や姿を目に焼き付ける。
そしてなるべくお客さんと直接話す。
"現場"にこそ次の「問い」がある。
そして時にこうして問いに対して文章を書く。文章力なんてなくても、ポエムだとしても誰かに伝わるなら僕は使う。ポエムブランドなんて言われようもんならむしろ大歓迎。ポエムとして成立してるなら嬉しいよね。
まさにアパレルは戦国乱世、柔軟に形を変えて続け続ける。
目指せ、世界一"小さくて"大きな服屋。
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